ミツバチが帯電!?群れが飛ぶと大気は雷雲ほどに 英研究
2022年12月2日(金)11時30分
大群の飛翔が大気電場を大きく変化させる
電場の変化量は、群れの大きさによって左右されるようだ。巣箱が過密になると女王蜂は、1万2000匹ほどの大群を伴って飛行に出ることがある。この際、飛行前後の3分間にわたって電界モニターで測定したところ、1メートルあたり100Vから1000Vの電荷が計測された。
チームはさらに、飛行時に個体が寄り合って密度がさらに高まった場合、雷雲や砂嵐による帯電のような規模になることを発見している。
ミツバチの群れが生じる電荷は、私たちが日常的に使用している家電製品と比べてしまうと、非常に小さいと言わざるを得ない。科学ニュースサイトのポピュラー・サイエンスは、「LEDライト1つを灯すのに、およそ500億匹のミツバチが必要」だとしている。
一方、自然界の帯電現象として考えた場合、かなり顕著な規模と言えるようだ。大気中の電荷を2倍から最大10倍にまで増加させる効果があり、ハンティング博士はこれを「大きな驚き」だと述べている。
小さなミツバチの羽ばたきであっても、大群となると想像を超えた影響を自然界に与えることがあるようだ。
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