最新記事

自然

専門家も「プライベートでは訪れたくない」 世界でもっとも危険な火山はどこ?

Volcanoes to Note

2022年11月16日(水)18時22分
ロビン・ホワイト

マウナロア火山(米ハワイ)

キラウエアと共にハワイ島を構成する5つの火山の1つ。海底からの高さは約1万7000メートル、標高4169メートル。地球上で最も大きな火山で、最も活発な1つとされている。

最近は火山活動が活発になっており、監視が強化されている。米国立公園局は10月5日、地震活動が活発化しているため山頂付近を当面、閉鎖すると発表した。最後に噴火したのは1984年3~4月で、その直前には2年近く地震活動が活発化していた。

ストロンボリ火山(イタリア)

シチリア島北部の沖合にあり、1932年以来、ほぼ継続的に噴火を繰り返している。最新の顕著な噴火は今年10月9日に起きた。幸い、この噴火で犠牲者はまだ出ていない。

ファグラダルスフィヤル火山(アイスランド)

首都レイキャビクから南西に約40キロのレイキャネス半島に位置する。21年3月19日から半年にわたり、約800年ぶりに噴火。今年8月3日に次の噴火が始まった。

マクガービーによると、アイスランドには多くの活火山がある一方で、活火山による死者は比較的少ない。

「アイスランドには火山観測所の優れたネットワークがあり、火山が不安定になって、より高度な監視が必要になると、追加の機器を配備することができる。優秀な科学者や、さまざまな噴火や避難のシナリオを想定した計画、各機関が効果的に連携するための取り決めもある」

ムラピ火山(インドネシア)

ジャワ島中部に位置する。1548年以降、噴火を繰り返しており、インドネシアで最も活発な火山の1つ。今年3月にも噴火した。

ビジャリカ火山(チリ)

チリで最も活発な火山の1つ。首都サンティアゴの南750キロにある同名の都市を見下ろしている。「チリにも火山観測所の優れたネットワークがあるが、十分な観測や監視ができる体制を維持することが課題になる。多くの火山でハザードマップが作成されており、ビジャリカのように噴火の頻度が高い火山は、警報の適切な手順が定められている」と、マクガービーは言う。

◇ ◇ ◇


インドネシアは活火山が最も多い国であり、火山による死者数が最も多い国でもある。ムラピ火山のほかにもシナブン、スメル、レウォトロなどの山がここ2年ほどの間に噴火している。アメリカには162の火山があり、そのうち42が現在も活動している。

活火山と考えられている火山は世界中にたくさんあるが、その多くは、常に特別に危険と見なされているわけではない。何をもって危険とするかは、科学者の間でも議論が続いている。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

米韓軍事演習、地域の安定損なう─北朝鮮の金与正氏=

ワールド

英野党党首、国王の訪米中止主張 「トランプ氏は英国

ワールド

トランプ氏、イランに警告 ホルムズ海峡封鎖なら「2

ビジネス

アンソロピック、リスク指定で売上高数十億ドル減も 
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:教養としてのミュージカル入門
特集:教養としてのミュージカル入門
2026年3月17日号(3/10発売)

社会と時代を鮮烈に描き出すミュージカル。意外にポリティカルなエンタメの「魔力」を学ぶ

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 2
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...撮影はパパ
  • 3
    「一日中見てられる...」元プロゴルファー女性の「目のやり場に困る」密着ウェア姿がネットを席巻
  • 4
    40年以上ぶり...イスラエル戦闘機「F-35I」が、イラ…
  • 5
    ダイヤモンドのような「ふくらはぎ」を鍛える最短ル…
  • 6
    「巨大な水柱に飲み込まれる...」米海軍がインド洋で…
  • 7
    ホルムズ海峡封鎖、石油危機より怖い「肥料ショック」
  • 8
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビ…
  • 9
    プーチンに迫る9月総選挙の暗雲
  • 10
    なぜ脳は、日本的「美」に反応する? 欧米の美とは異…
  • 1
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 2
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...撮影はパパ
  • 3
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビザの壁、会社都合の解雇、帰国後も続く苦境
  • 4
    イラン猛反撃、同士討ちまで起きる防空戦はいつまで…
  • 5
    縫いぐるみが相棒、孤独なサル「パンチくん」がバズ…
  • 6
    サファリ中の女性に悲劇...ライオンに「くわえ去られ…
  • 7
    【長期戦はイラン有利】米側の体制転覆シナリオに暗…
  • 8
    少子化に悩む韓国で出生率回復...昨年過去最大の伸び…
  • 9
    核合意寸前、米国がイラン攻撃に踏み切った理由
  • 10
    「死体を運んでる...」Google Earthで表示される「不…
  • 1
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 2
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 3
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 4
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 5
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた…
  • 6
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからく…
  • 7
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医…
  • 8
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より…
  • 9
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トラン…
  • 10
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中