エリザベス女王の葬列を迎える愛犬が泣かせる
Queen's Corgis Appear for Final Farewell as Funeral Procession Approaches
ウィンザー城で女王の葬列を待つコーギー犬のミックとサンディ(9月19日) GLYN KIRK/REUTERS
<大の動物好きで知られた女王の棺が居城のウィンザー城に到着するのを待つコーギーとポニー>
英エリザベス女王の国葬が、9月19日にロンドンのウェストミンスター寺院で執り行われた。女王が眠ることになるウィンザー城では、女王が最後に飼っていたペットたちも、女王との最後のお別れを果たした。
女王は動物が大好きで、とりわけ犬と馬を愛したことで知られていた。ウェストミンスター寺院からウィンザー城に運ばれた女王の棺を出迎えた中には、愛犬の2匹のコーギーとポニーのエマの姿もあった。
エリザベス女王は長年コーギーを愛し、在位70年の間に飼ったコーギーは30匹以上。9月8日に死去した時点で飼っていた犬は4匹で、コーギーの「ミック」と「サンディ」、ドーギー(コーギーとダックスフンドのミックス)の「キャンディ」、それにコッカースパニエルの「リジー」だ。
このうちミックとサンディが、ウィンザー城の敷地内にある聖ジョージ礼拝堂に向かう葬列を出迎えた。2匹のコーギーは、宮殿のスタッフと共に大人しく葬列を待っていた。女王の次男であるアンドルー王子が2匹を撫でる姿もみられた。女王の死去を受け、ミックとサンディはアンドルーが引き取ることが決まっている(女王にこの2匹を贈ったのも彼だ)。
有名だった女王の「コーギー愛」
女王が26年にわたって所有したフェルポニーの「エマ」も、ウィンザー城で女王の馬たちの世話係を務めてきたテリー・ペンドリーと共に葬列を出迎えた。エマは女王のお気に入りの一頭で、8月にも一緒にいる姿が目撃されていた。
エリザベス女王の死去後、彼女のペットたちがどうなるのかは、世界中の多くの人々にとって大きな心配事のひとつだった。それだけに、ウィンザー城でペットたちが葬列を出迎える姿を見て、心を動かされた人も多かったようだ。
ある人物はツイッターに、「前にいたコーギーの悲しそうな顔に心を打たれた」と書き込み、別の人物は「女王のコーギーたちが彼女を待っていたのを見て、打ちのめされた」と書き加えた。さらに別の人物は、「ウィンザー城で女王のコーギーとポニーが彼女を待っていたのを見て、号泣した」とコメントした。
エリザベス女王の「コーギー愛」のきっかけは、まだ王女だった18歳の誕生日に、父のジョージ6世からコーギーを贈られたことだった。彼女はこの初代コーギー「スーザン」を溺愛し、その後に王室で飼われたコーギーはいずれも、このスーザンの子孫だった。