「UFOの真実はそこにある!!」15歳から機密文書を発掘してきた僕のライフワーク
The Truth Is Out There
グリーンウォルド(上)はウェブサイトで300万ページの情報を無料で公開している JOHN GREENEWALD JR.
<約50年ぶりに米議会でUFOに関する公聴会が開かれることが5月に発表された。未確認飛行物体に関する謎の解明のために、政府にさらなる情報公開を求めたい>
約50年ぶりに米議会で未確認飛行物体(UFO)に関する公聴会が開かれることが報じられたのは、5月の初旬。議会がようやくこの重要なトピックを取り上げると聞いて、もちろん僕は興奮した。
UFOに興味を持ち、政府の情報を探ろうと思い立ったのは15歳のときだった。政府がUFOについて真実を知っているなら、僕も知りたい。そこで情報自由法に基づき、機密指定を解除された文書の開示を求めた。
手に入れた情報は無料で公開したくて、ウェブサイト「ブラック・ボールト」も立ち上げた。それから約26年、サイトには300万ページを超える情報が集まっている。
発端は1996年に入手した「76年テヘランUFO事件」に関する全4ページの文書だった。76年9月、イランの首都テヘラン上空に巨大なUFOが現れ、そこから複数の小型UFOが強烈な光を放ちながら飛び立った。イラン空軍に迎撃され、1機が地球に着陸した可能性もあるという。
正直最初は眉唾だと思ったが、その後、情報自由法について耳にした。機密扱いでなくなった文書を国防総省情報局(DIA)が送ってくれることも知った。
半信半疑で開示を申請すると、本当にテヘランUFO事件の記録文書が郵便受けに届いた。これですっかり申請にハマり、今ではサイトに膨大な元機密文書を載せている。
政府がこれだけ証拠を保管しているのに、UFOに関心を持つのは今も「恥ずかしいこと」とされている。だがセンセーショナルな報道や怪しげな体験談の先に目を向ければ、UFO現象が事実であり、証拠もそろっていることを納得してもらえるはずだ。
米軍は目撃情報の宝庫
最近はバラク・オバマ元大統領、アブリル・ヘインズ国家情報長官、ジェームズ・ウールジー元CIA長官ら影響力のある人々が沈黙を破り、UFOについて語っている。
僕のYouTubeチャンネルで、あるパイロットの体験を話してくれたのはほかでもないウールジー。UFOに遭遇したパイロットの飛行機は、「高度1万2000メートルで機能不全に陥った」という。
5月17日に下院情報特別委員会が開いた公聴会について言えば、もっと国民が理解しやすい情報を示してほしかった。とはいえ数は少ないが映像も公開され、軍がドローンと結論付けた飛行物体や、今も正体が解明されない飛行物体を見ることができた。