最新記事

英会話

「受験英語だから英語が話せない」は大間違い 中学英語をしっかりモノにすれば必ず話せる

2022年6月29日(水)11時09分
ニューズウィーク日本版ウェブ編集部

冠詞が[a]なのか[the]なのか、どちらもいらないのか、複数の[s]がいるのかいらないのか、ということも、日本語にないだけにわかりにくい。

英語の大前提は、「大事なことは最初に」「説明や細かいことはそのあと」ということだ。英語は5つの基本文型があるが、どれもまず「主語」+「動詞」だ。

I sing. 私は歌う。
This is coffee. これはコーヒーだ。
I love you. ぼくは君を愛している。
He bought me lunch. 彼がランチをおごってくれた。
My friends call me Mitsy. 友だちが私をミッツィと呼ぶ。

英文の構造は、単語カードを作って並べてみるとわかりやすい。否定文では not のカードを挿入したり、疑問文では do を文頭にもっていったりと、自分の手でカードを動かして覚えると、視覚だけでなく感覚的にとらえられる。

難しいと嫌われがちな関係代名詞は、ふだんの会話でよく耳にする。関係代名詞を知っていると、言いたいことをもっと自由に表現できる。たとえば、「彼が、先週のパーティで会った人なの?」と言いたい時、関係代名詞を使うとぴったりの英語で伝えることができ、とても便利だ。ふたつの文に分けて考えると、わかりやすい。

Is he the man? 彼が、その男性なの?
You met the man at the party last week. あなたは先週のパーティで、その男性に会った。

最初の文に、ふたつ目の文が情報を追加している。ふたつの文で別々に言うより、関係代名詞を使ってこのようにひとつの文で言ったほうが、ずっと自然だ。

Is he the man you met at the party last week? となる。

人の場合は who、book のような物の場合は which。which や who の代わりに that も使い、省略することもできる。

文法はきちんと整理して、基本だけ頭に入れる。そうすれば、難しいことはない。

シャドーイングはやり方次第で、最高の英語習得法に

高校留学後に進学した青山学院大学では、同時通訳の授業があった。そこで出会ったシャドーイング(shadowing)は、今も役に立っている。

これはもともと、プロの同時通訳のための訓練だったけれど、今では一般的な英語習得法としてよく紹介されている。逐次通訳は英語を聴いたあとで訳すのに対し、同時通訳では相手が話すのを聴きながら、同時に通訳する。

ラボでヘッドフォンをつけ、緊張しながら先生の指示を待つ。

「英語の音声をよく聴き、影(シャドー)のようにすぐにあとを追いかけ、そのとおりにまねしてください」

音源は、ニュースやスピーチだった。言っていることはわかっても、口が思うように動かない。音源とほぼ重なるように追いかけていくことに必死で、じっくり音声を聴き、そのとおりに発声する余裕がない。英語の音声に重なって自分の声が耳に入ってくるので、英語が聞き取りにくく、自分がまねできているか聞き分けられない。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

アングル:フィリピンの「ごみゼロ」宣言、達成は非正

ワールド

イスラエル政府、ガザ停戦合意を正式承認 19日発効

ビジネス

米国株式市場=反発、トランプ氏就任控え 半導体株が

ワールド

ロシア・イラン大統領、戦略条約締結 20年協定で防
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:トランプ新政権ガイド
特集:トランプ新政権ガイド
2025年1月21日号(1/15発売)

1月20日の就任式を目前に「爆弾」を連続投下。トランプ新政権の外交・内政と日本経済への影響は?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「拷問に近いことも...」獲得賞金は10億円、最も稼いでいるプロゲーマーが語る「eスポーツのリアル」
  • 2
    【クイズ】世界で1番マイクロプラスチックを「食べている」のは、どの地域に住む人?
  • 3
    「搭乗券を見せてください」飛行機に侵入した「まさかの密航者」をCAが撮影...追い出すまでの攻防にSNS爆笑
  • 4
    轟音に次ぐ轟音...ロシア国内の化学工場を夜間に襲う…
  • 5
    【クイズ】次のうち、和製英語「ではない」のはどれ…
  • 6
    ティーバッグから有害物質が放出されている...研究者…
  • 7
    ドラマ「海に眠るダイヤモンド」で再注目...軍艦島の…
  • 8
    「ウクライナに残りたい...」捕虜となった北朝鮮兵が…
  • 9
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参…
  • 10
    雪の中、服を脱ぎ捨て、丸見えに...ブラジルの歌姫、…
  • 1
    ティーバッグから有害物質が放出されている...研究者が警告【最新研究】
  • 2
    体の筋肉量が落ちにくくなる3つの条件は?...和田秀樹医師に聞く「老けない」最強の食事法
  • 3
    睡眠時間60分の差で、脳の老化速度は2倍! カギは「最初の90分」...快眠の「7つのコツ」とは?
  • 4
    メーガン妃のNetflix新番組「ウィズ・ラブ、メーガン…
  • 5
    轟音に次ぐ轟音...ロシア国内の化学工場を夜間に襲う…
  • 6
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参…
  • 7
    「拷問に近いことも...」獲得賞金は10億円、最も稼い…
  • 8
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 9
    【クイズ】世界で1番マイクロプラスチックを「食べて…
  • 10
    ドラマ「海に眠るダイヤモンド」で再注目...軍艦島の…
  • 1
    ティーバッグから有害物質が放出されている...研究者が警告【最新研究】
  • 2
    大腸がんの原因になる食品とは?...がん治療に革命をもたらす可能性も【最新研究】
  • 3
    体の筋肉量が落ちにくくなる3つの条件は?...和田秀樹医師に聞く「老けない」最強の食事法
  • 4
    夜空を切り裂いた「爆発の閃光」...「ロシア北方艦隊…
  • 5
    インスタント食品が招く「静かな健康危機」...研究が…
  • 6
    ロシア軍は戦死した北朝鮮兵の「顔を焼いている」──…
  • 7
    TBS日曜劇場が描かなかった坑夫生活...東京ドーム1.3…
  • 8
    「涙止まらん...」トリミングの結果、何の動物か分か…
  • 9
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 10
    「戦死証明書」を渡され...ロシアで戦死した北朝鮮兵…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中