最新記事

宇宙旅行

前澤友作氏も仲間入り...7人の大富豪たちはなぜ宇宙を目指したのか

Billionaires in Space

2021年7月1日(木)18時07分
ディーリア・マリネスク

その後は、誰も有料の宇宙「旅行」をしていない。でも7月20日のベゾスらの挑戦が成功すれば、新たなブームが始まるかもしれない。イーロン・マスク率いるスペースXも、年内に民間人だけによる宇宙飛行を計画している。費用はお1人様5000万ドル。それでも既に、アメリカの実業家ジャレド・アイザックマンが2人分を申し込んでいる。同乗者は29歳のヘイリー・アルセノー。癌を克服し、今はテキサス州のセントジュード小児病院で医療助手をしている人物だ。

日本の大富豪・前澤友作は、同じくスペースXが開発中のロケット「スターシップ」で23年に月まで行く計画を練っている。名付けて「ディアムーン」プロジェクト。世界中から集めた8人のアーティストと一緒に月を周回する計画で、費用は前澤が負担するそうだ。

宇宙へ旅立った大富豪たち

1. デニス・ティト
史上初めて自費で宇宙旅行をしたアメリカ人実業家。2001年にロシアのソユーズ宇宙船で国際宇宙ステーションに渡り1週間滞在した

2. マーク・シャトルワース
電子認証サービス、ベンチャーキャピタルなどの起業で財を成した南アフリカの実業家。2002年、宇宙に行った初のアフリカ出身者に

3. グレゴリー・オルセン
光エレクトロニクス事業で成功したアメリカの起業家、エンジニア、科学者。2005年に宇宙旅行し、宇宙ステーションで実験も行った

4. アニューシャ・アンサリ
米テクノロジー企業プロデア・システムズの創業者・CEOのイラン系アメリカ人実業家。民間女性初、イラン系初の宇宙旅行に成功

5. チャールズ・シモーニ
ハンガリー系アメリカ人で、マイクロソフトOfficeの最初のバージョンを開発したソフトウエア開発者。2007年と09年の2回宇宙に

6. リチャード・ギャリオット
「ウルティマ」シリーズで成功したイギリス系アメリカ人のゲームクリエーター。2008年に宇宙旅行し、宇宙関連企業にも出資

7. ギー・ラリベルテ
シルク・ドゥ・ソレイユ共同創設者のカナダ人大道芸人で実業家。2009年に宇宙旅行し、帰還の際には赤鼻姿でパフォーマンスした

©2021 The Slate Group

今、あなたにオススメ

関連ワード

ニュース速報

ワールド

ウクライナ協議は「生産的」、ウィットコフ米特使が評

ビジネス

米クリーブランド連銀総裁、今後数カ月の金利据え置き

ビジネス

再送-〔アングル〕日銀、追加利上げへ慎重に時機探る

ワールド

マクロン氏「プーチン氏と対話必要」、用意あるとロ大
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:教養としてのBL入門
特集:教養としてのBL入門
2025年12月23日号(12/16発売)

実写ドラマのヒットで高まるBL(ボーイズラブ)人気。長きにわたるその歴史と深い背景をひもとく

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「食べ方の新方式」老化を防ぐなら、食前にキャベツよりコンビニで買えるコレ
  • 2
    【過労ルポ】70代の警備員も「日本の日常」...賃金低く、健康不安もあるのに働く高齢者たち
  • 3
    待望の『アバター』3作目は良作?駄作?...人気シリーズが直面した「思いがけない批判」とは?
  • 4
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦…
  • 5
    懲役10年も覚悟?「中国BL」の裏にある「検閲との戦…
  • 6
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出…
  • 7
    米空軍、嘉手納基地からロシア極東と朝鮮半島に特殊…
  • 8
    週に一度のブリッジで腰痛を回避できる...椎間板を蘇…
  • 9
    【実話】学校の管理教育を批判し、生徒のため校則を…
  • 10
    【銘柄】資生堂が巨額赤字に転落...その要因と今後の…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入ともに拡大する「持続可能な」貿易促進へ
  • 4
    【実話】学校の管理教育を批判し、生徒のため校則を…
  • 5
    「最低だ」「ひど過ぎる」...マクドナルドが公開した…
  • 6
    ミトコンドリア刷新で細胞が若返る可能性...老化関連…
  • 7
    自国で好き勝手していた「元独裁者」の哀れすぎる末…
  • 8
    「食べ方の新方式」老化を防ぐなら、食前にキャベツ…
  • 9
    空中でバラバラに...ロシア軍の大型輸送機「An-22」…
  • 10
    身に覚えのない妊娠? 10代の少女、みるみる膨らむお…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした「信じられない」光景、海外で大きな話題に
  • 4
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 5
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 6
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入と…
  • 7
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで…
  • 8
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出…
  • 9
    健康長寿の鍵は「慢性炎症」にある...「免疫の掃除」…
  • 10
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中