最新記事

英王室

メーガンの告白は視聴者数でダイアナに遠く及ばず

Meghan Markle's Oprah Interview Watched by Only Half as Many People as Princess Diana's

2021年3月10日(水)18時15分
エマ・ノーラン
ダイアナ元妃 事故死

事故死したダイアナ元妃の葬儀前日、ケンジントン宮殿の門には追悼の花束が手向けられた(1997年9月5日)Kevin Lamarque-REUTERS

<英王室で差別があったと暴露したメーガン妃のインタビューは、1995年のダイアナ元妃の衝撃告白を思い起こさせるものだったが>

オプラ・ウィンフリーによるヘンリー王子とメーガン妃のインタビューが英米両国で放映され、マスコミの話題を独占している。おかげで英王室とイギリスのマスコミは大いなる注目を浴び、同時に論争の渦に巻き込まれた。

インタビューの達人ウィンフリーに導かれて、バッキンガム宮殿内の人種差別と自殺を考えた苦しみを打ち明けたメーガン妃に世界中の人々が同情し、理解を示した。

このインタビューについて、ダイアナ元妃が亡くなる2年前に赤裸々な本音を語った1995年のインタビューとの多くの類似点が指摘されている。

7日に米CBSでメーガン妃とヘンリー王子のインタビューが放映された翌日、王室について語るダイアナ元妃の動画がインターネット上で急速に拡散された。英王室に嫁ぎ、その後タブロイド紙やパパラッチに執拗に追い回されることになった2人の女性の類似点に人々が気づいたからだ。

BBCの報道番組「パノラマ」で、ダイアナ元妃は王室の一員であることの苦難について語った。

「私が女王になることは、多くの人が望んでいなかったと思う」と、ヘンリー王子の母であるダイアナは語った。 「多くの人というのは、私が嫁いだエスタブリッシュメント(王室)のこと。王室は私のことを、だめな人だと決めつけた」

イギリスでの視聴者数は半分

今週は全世界がヘンリー王子とメーガン妃の話題でもちきりのように見えるが、実はCBSのインタビュー番組の視聴者数は、ダイアナ元妃の番組の半分でしかない。

ニールセン・メディア・リサーチの高速集計調査によると、7日夜にCBSで放映されたときの視聴者数は平均1714万人だった。

その後、8日夜にイギリスのITVで放映されたときは、1130万人が視聴した。そのうち220万人が同局の配信プラットフォームであるITVハブで視聴したという。

しかし、イギリスの視聴率測定・運営団体BARB が発表した数字によれば、ダイアナ元妃が出演した26年前のBBCの「パノラマ」特別版の視聴者は2278万人に達していた。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

ハマス、新たに人質1人の遺体を引き渡し 攻撃続き停

ワールド

トランプ氏、米国に違法薬物密輸なら「攻撃対象」 コ

ビジネス

米経済、来年は「低インフレ下で成長」=ベセント財務

ビジネス

トランプ氏、次期FRB議長にハセット氏指名の可能性
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:日本時代劇の挑戦
特集:日本時代劇の挑戦
2025年12月 9日号(12/ 2発売)

『七人の侍』『座頭市』『SHOGUN』......世界が愛した名作とメイド・イン・ジャパンの新時代劇『イクサガミ』の大志

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    大気質指数200超え!テヘランのスモッグは「殺人レベル」、最悪の環境危機の原因とは?
  • 2
    トランプ支持率がさらに低迷、保守地盤でも民主党が猛追
  • 3
    若者から中高年まで ── 韓国を襲う「自殺の連鎖」が止まらない
  • 4
    海底ケーブルを守れ──NATOが導入する新型水中ドロー…
  • 5
    「世界一幸せな国」フィンランドの今...ノキアの携帯…
  • 6
    もう無茶苦茶...トランプ政権下で行われた「シャーロ…
  • 7
    人生の忙しさの9割はムダ...ひろゆきが語る「休む勇…
  • 8
    22歳女教師、13歳の生徒に「わいせつコンテンツ」送…
  • 9
    【香港高層ビル火災】脱出は至難の技、避難経路を階…
  • 10
    7歳の息子に何が? 学校で描いた「自画像」が奇妙す…
  • 1
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで墜落事故、浮き彫りになるインド空軍の課題
  • 2
    【最先端戦闘機】ミラージュ、F16、グリペン、ラファール勢ぞろい ウクライナ空軍は戦闘機の「見本市」状態
  • 3
    7歳の息子に何が? 学校で描いた「自画像」が奇妙すぎた...「心配すべき?」と母親がネットで相談
  • 4
    100年以上宇宙最大の謎だった「ダークマター」の正体…
  • 5
    【クイズ】次のうち、マウスウォッシュと同じ効果の…
  • 6
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 7
    128人死亡、200人以上行方不明...香港最悪の火災現場…
  • 8
    【寝耳に水】ヘンリー王子&メーガン妃が「大焦り」…
  • 9
    【銘柄】関電工、きんでんが上昇トレンド一直線...業…
  • 10
    子どもより高齢者を優遇する政府...世代間格差は5倍…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 3
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎の存在」がSNSで話題に、その正体とは?
  • 4
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」は…
  • 5
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 6
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸…
  • 7
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 8
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 9
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 10
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中