コロナ禍、スーパーで安全に買い物をするには
タイ・バンコクで買い物する女性 REUTERS/Jorge Silva
<新型コロナウイルスはモノの表面に数時間から数日間、残り続けることが分かっているが、買い物に行く際、どういった点に気をつければいいのだろうか......>
たった1度のスーパーへの買い出しで家族全員が感染
新型コロナウイルス感染拡大を阻止するために、東京都は23日、買い物の頻度を3日に1回に減らしてほしいと都民に訴えた。スーパーで「密」が発生するのを防ぐためだ。
感染が急速に広がった欧米では、スーパーは感染経路として早くから警戒されていた。そのため入店人数を制限したり、買い物客を分散させるために営業時間を延長したりするなど、スーパー側はさまざまな対策を取っている。
また、新型コロナウイルスはモノの表面に数時間から数日間、残り続けることが分かっているが、英国では大手スーパーチェーン数社が「ノータッチ・ポリシー」を導入。買う予定のない商品や使うつもりのないショッピングカートには触らないよう、買い物客に呼びかけている。
英国では4月上旬、たった1度のスーパーでの買い物で、家族全員が感染したという人のツイートが話題になったことがあった。ピーター・ジョーンズさんは、家族3人で3週間の隔離生活をしていたが、あるとき1人でスーパーに買い出しに行った。そこでコロナウイルスを自宅に持ち帰ってしまったようで、家族全員を感染させてしまったとツイートした。本人と妻は軽症ですんだが、1歳の息子は入院したという。
英エクスプレス紙によるとこのツイートはかなりの回数、リツイートされたようだ(アカウントは現在、削除されている)。同紙によると、ジョーンズさんはツイートの中で、問題のスーパーは買い物客を感染させないよう最善を尽くしてくれていたが、自分たちは運が悪かった、と述べた。「リスクを最小に抑えるために、みんなでスーパーの訪問回数を制限して、感染予防の指示に従おう」とツイートで呼びかけていたという。
手袋より手洗いの方が効果的
では買い物に行く際、どういった点に気をつければいいのだろうか。食材の買い出しを「地雷原」を歩くようだと表現する米ウェブメディアのVOXは、買い物へ行く回数を最小限(1週間に1回か2週間に1回)にするようアドバイスする。また、行く時は1人にして、いろいろなところを触りたがる小さな子は、可能であれば連れて行かない方がいいとしている。
米ワシントン大学で栄養学を教える非常勤講師アン-マリー・グロスター氏はVOXに対し、事前に買い物リストを作ることを勧める。こうすれば最短の時間で買い物ができる上、買い忘れも防げる。同氏はまた、店内に入ったらまず、買い物カゴやショッピングカートのハンドルを消毒シートなどで消毒するよう強くアドバイスする。