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コロナショック

コロナ医療スタッフにあなたは「ありがとう」or「近寄るな」 パンデミックが暴く人間性

英王室ルイ王子も虹の絵で励ます

死者や感染者の人数が世界上位となってしまった欧米では、朝出勤する看護師のために近所の人が家の前で拍手をするなどのサプライズをしたり、ベランダでの演奏会や歌声を披露するなど、心温まるエピソードがSNSを通じ伝えられている。

毎日医療従事者らが勤務を交代する午後7〜8時(ニューヨークでは7時、パリなどヨーロッパでは8時に行われることが多い)に、家の窓やベランダから「clap for carers」と呼ばれる拍手を送るのは、もう日本でも報道を通じ知っている人も多いだろう。

そんな欧米では、子供たちも大人を励まそうと奮闘している。イギリスでは外出自粛中でも仕事に向かわなくてはならない人びとを少しでも明るい気持ちにしようと、子供たちが描いた虹の絵を道路側の窓に貼りだした。

これがSNSなどでどんどん広まり、英王室でもウイリアム王子夫妻の二男ルイ王子が自身の手を虹色に染めた写真を公開。ニューヨークでもブルックリン地区を中心に虹や花などかわいい絵が窓を彩るようになった。

このように、良いアイデアは新型コロナウイルスよりもさらに速く一瞬にして世界中に広まり、世界各地で実施される時代だ。

他にも、スーパーの開店後1時間は、体の不自由な方や高齢者、医療関係者用に指定する店のアイディアが ヨーロッパで開始され話題になると、その後すぐにアメリカでも始まった。

ひと昔と違って、人びとはいいと思った事例についてすぐに拡散することで、取り入れられやすくなっている。人びとはウイルスとの戦いに勝つために知恵を積極的に共有しあうべきである。

アメリカではアジア人ヘイトが

しかし、悲しいことに欧米でのアジア人ヘイトはいまだに多い。アメリカ在住の筆者も今はスーパーへの買い出しも一人では行かないようにしているほどだ。暴言、暴行などのニュースを見るたびに同じアジア人として心が痛む。

そんな状況を見かねて、素早い対応を見せたのが、人種のるつぼといわれるニューヨークである。ニューヨーク市人権委員会は、今月19日新たに特別チームを設置したと発表した。このチームには捜査チームの他に、弁護士チームと広報チームで構成されているという。

カーメリン・マラリス委員長は「人権侵害は絶対に許されない。」とし、人権侵害された場合は、可能ならば写真や動画などを撮ることを推奨しながら「ぜひ通報して欲しい。我々が捕まえてみせる」と力強く語っている。

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