地球の生態系を持ち込む技術が必要
グリンスプーンは、初めて月面に降り立った宇宙飛行士の言葉をもじり、「これは、植物にとっては小さな一歩だが、人類にとっても小さな一歩だ」と述べた。「いつの日か人類が太陽系を飛び出して、よその惑星に移住するには、地球の生態系を持ち込み、維持できるノウハウを知る必要がある」
グリンスプーンによれば、今回の実験では地球外で植物を栽培できる可能性がほの見えただけで、移住計画はまだまだ遠い先の夢だ。
「植物は人間なしでは月や火星に行けないが、人間もまた、植物その他の無数の生物なしでは、たとえ火星に行けたとしても、定住はできない」と、彼は言う。
「地球の生物圏をまるごと地球外に持ち込む構想は、エンジニアが考えるよりはるかに困難だろう。生命について、また生物の共生関係について、もっともっと学ぶ必要がある。中国の実験はほんのささやかな一歩だ」
2026年10月20日号(10月14日発売)は「進化する世界の鉄道」特集。
鉄道黄金期を迎えたヨーロッパを旅する――コリン・ジョイス(ジャーナリスト)/豪快かつ特異なアメリカ大陸鉄道史/膨張する中国鉄路の野望/「夢の超特急」リニアの現実/韓国、アフリカ、インド……世界を駆ける鉄道新事情
※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら
※画像をクリックするとアマゾンに飛びます