最新記事

サーモンを愛する「寿司男」から1.7mのサナダムシ発見

2018年1月22日(月)17時45分
ニューズウィーク日本版ウェブ編集部

昨年、米疾対策センター(CDC)はアジア太平洋地域でサーモンに寄生したサナダムシが、アメリカ近海の魚にまで広がっていると警告を出していた。英デイリーメールによると、アラスカで水揚げされたサーモンにサナダムシが寄生する可能性が指摘されたという。医師らは、生食でサナダムシが体内に寄生する危険性は低いとしながらも、その可能性はゼロではないとしている。

また、危険なのはサナダムシだけじゃない。生の食材にはサルモネラ菌をはじめさまざまな細菌が存在し、病気を引き起こすこともある。専門家は、健康状態に応じて生鮮食品や生ものを購入するよう勧めている。家庭で魚を調理するときには、華氏145度(摂氏63度)で加熱調理するよう米食品医薬品局(FDA)が推奨している。また、冷凍することで寄生虫を殺すこともできるという。

【参考記事】朝は「コオロギパン」でタンパク質を補給

ニューヨークでは市の衛生局が飲食店の衛生状態を厳しく管理している。衛生状態が良い店からA、B、Cで格付けし、飲食店側はこれを掲示しなければならない。ニューヨーク大学ランゴンメディカルセンターで感染症を研究するダニエル・エイラス准教授はこのCランクに分類された飲食店にはほとんど足が向かないとしたうえで、寿司レストランではAランクを維持できないのは致命傷になるとCBSに語った。

今回のケースでは、男性は体内に残っている可能性のあるサナダムシを取り除くため投薬治療を受けた。今後は安全第一で愛する寿司との人生を歩んでいってほしい。

【お知らせ】ニューズウィーク日本版メルマガのご登録を!
気になる北朝鮮問題の動向から英国ロイヤルファミリーの話題まで、世界の動きを
ウイークデーの朝にお届けします。
ご登録(無料)はこちらから=>>

今、あなたにオススメ

関連ワード

ニュース速報

ビジネス

米肥満薬開発メッツェラ、ファイザーの100億ドル買

ワールド

米最高裁、「フードスタンプ」全額支給命令を一時差し

ワールド

アングル:国連気候会議30年、地球温暖化対策は道半

ワールド

ポートランド州兵派遣は違法、米連邦地裁が判断 政権
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:高市早苗研究
特集:高市早苗研究
2025年11月 4日/2025年11月11日号(10/28発売)

課題だらけの日本の政治・経済・外交を初の女性首相はこう変える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 2
    「遺体は原型をとどめていなかった」 韓国に憧れた2人の若者...最悪の勘違いと、残酷すぎた結末
  • 3
    「路上でセクハラ」...メキシコ・シェインバウム大統領にキスを迫る男性を捉えた「衝撃映像」に広がる波紋
  • 4
    「座席に体が収まらない...」飛行機で嘆く「身長216c…
  • 5
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 6
    クマと遭遇したら何をすべきか――北海道80年の記録が…
  • 7
    『プレデター: バッドランド』は良作?駄作?...批評…
  • 8
    【銘柄】元・東芝のキオクシアHD...生成AIで急上昇し…
  • 9
    なぜユダヤ系住民の約半数まで、マムダニ氏を支持し…
  • 10
    長時間フライトでこれは地獄...前に座る女性の「あり…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎の存在」がSNSで話題に、その正体とは?
  • 3
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 4
    9歳女児が行方不明...失踪直前、防犯カメラに映った…
  • 5
    「日本のあの観光地」が世界2位...エクスペディア「…
  • 6
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 7
    だまされやすい詐欺メールTOP3を専門家が解説
  • 8
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 9
    「遺体は原型をとどめていなかった」 韓国に憧れた2…
  • 10
    虹に「極限まで近づく」とどう見える?...小型機パイ…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 5
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 6
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になり…
  • 7
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 8
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな…
  • 9
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 10
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中