サーモンを愛する「寿司男」から1.7mのサナダムシ発見
昨年、米疾対策センター(CDC)はアジア太平洋地域でサーモンに寄生したサナダムシが、アメリカ近海の魚にまで広がっていると警告を出していた。英デイリーメールによると、アラスカで水揚げされたサーモンにサナダムシが寄生する可能性が指摘されたという。医師らは、生食でサナダムシが体内に寄生する危険性は低いとしながらも、その可能性はゼロではないとしている。
また、危険なのはサナダムシだけじゃない。生の食材にはサルモネラ菌をはじめさまざまな細菌が存在し、病気を引き起こすこともある。専門家は、健康状態に応じて生鮮食品や生ものを購入するよう勧めている。家庭で魚を調理するときには、華氏145度(摂氏63度)で加熱調理するよう米食品医薬品局(FDA)が推奨している。また、冷凍することで寄生虫を殺すこともできるという。
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ニューヨークでは市の衛生局が飲食店の衛生状態を厳しく管理している。衛生状態が良い店からA、B、Cで格付けし、飲食店側はこれを掲示しなければならない。ニューヨーク大学ランゴンメディカルセンターで感染症を研究するダニエル・エイラス准教授はこのCランクに分類された飲食店にはほとんど足が向かないとしたうえで、寿司レストランではAランクを維持できないのは致命傷になるとCBSに語った。
今回のケースでは、男性は体内に残っている可能性のあるサナダムシを取り除くため投薬治療を受けた。今後は安全第一で愛する寿司との人生を歩んでいってほしい。
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