「自分の言葉」がある人が、必ず持っているものとは? 必要となる2つの要素
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<自分の意見や感情を伝えることが苦手な人にこそ知ってほしい、言葉の力について>
「言葉の解像度」を上げれば、自分がもっと好きになる。陶芸作家としてグローバルに活躍するSHOWKO氏の著書『私らしい言葉で話す 自分の軸に自信を持つために』(CCCメディアハウス)より、自分らしい言葉の選び方、そして言葉で豊かに生きるコツについて抜粋する。
「自分の言葉」がある人が必ず持っているもの
「自分の言葉がある人」と聞いて、どんな人を思い浮かべるでしょうか?
人付き合いがうまくて社交的だから、プレゼンテーションがうまい。「自分の言葉」があるのは、前向きな性格のせい。そう思っていませんか?
決してそうではありません。「自分の言葉」がある人が必ず持っているもの、それは社交性や前向きな性格ではなく、「自分の軸」です。自分の言葉、つまり私らしい言葉とは、「自分らしいフレーズ」です。
では、そもそも言葉とは何でしょうか? それは大まかに3つの役目があります。
まず言葉とは思考するための利器です。私たちは、言葉を使って考えています。自分も、自分を取り巻く世界も言葉にして捉えています。
たとえば、この本を読んでくださっているまさにいま、あなたの脳内ではここに書かれた文章が再生されていませんか?
同じように、人と対話するときも、アイデアを練るときも、何かに感情が動くときも、私たちは無意識に言葉を使って、想いや考えを巡らせています。
2つ目に、言葉とは情報伝達の手段です。人と人とをつなぎます。誰かの対話を聞いていて「もう少し違う表現をしたら、よりうまく相手に伝わるのに」と感じたことはありませんか?
言葉の使い方一つで人間関係が良好になることはよくありますし、仕事の企画が通ることだってあります。
そして、最後に言葉とは世界を変える原動力です。言葉が持つ、いちばん大きな力です。
自分や周囲の人たちに前向きな言葉をかけていると、その言葉に鼓舞され、良い循環がはじまります。言葉が皆をしあわせにします。使い方次第で、自分を取り巻く世界や、その未来まで良いものに変えてしまうのです。言葉は、そんな可能性を秘めています。