アメリカの大学生が選ぶ、年収に直結する学部とは?
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<アメリカの大学受験は大学ごとに一本化された入学審査があるだけで、すべてAO入試。偏差値や大学名に惹かれただけの漠然とした志望理由では、入学審査官に与える印象も良いとは言えません。高校生たちは進学先を決めるために専攻別の大学ランキングを重視します>
アメリカの大学システムが日本と大きく異なる点の一つが学部(専攻)選択です。日本では高校1〜2年生の間に理系・文系を決め、さらに大学受験時に学部や学科を決めなければなりません。自分の進みたい道が明確でない場合、とりあえず目指す大学を決め、その大学の複数学部を受験するというケースが多いのではないでしょうか。
一方でアメリカの大学受験には、理系・文系という分類がなく、さらに学部や学科の選択もありません。大学ごとに一本化された入学審査があるだけです。医者を目指す学生も、エンジニアを目指す学生も、まずは希望する大学に合格しなければなりません。アメリカの大学生が進路(専攻)を決めるのは大学2年生の終わりまで、というのが一般的です。
大学名より学部を重視
アメリカの高校生は大学受験時に学部や専攻を決める必要がないのですが、多くは高校時代に自分の進路を考え始めます。というのも、それぞれの大学には「花形学部」が存在するからです。
自分が目指す道の花形学部を持つ大学に合格できれば、将来のキャリア形成で有利になります。そのためアメリカの高校生は、大学の名前や偏差値(アメリカには偏差値はありませんが標準テストの数値目安があります)よりも、専攻別の大学ランキングを重視して進学先を決める傾向があります。