「コロナうつ」に負けない心の強い子どもに育てるヒント
子どもが意欲でチャレンジできる「何か」を見つける
一方の根拠のある自信(有能感)は。子ども自身の努力で獲得するものです。勉強をコツコツがんばって良い成績を取ったり、スポーツ、音楽、アートなどの大会でトロフィーをもらったり、発表会に出て人前でダンスや演劇を披露したりすることで得られる「自信」です。
根拠のある自信を育てるには、子どもが自分の「意欲」で挑める何かを見つけることが大切です。子どもが好きなこと、興味あること、やりたいことを(それが勉強でなくても)親は応援してあげてください。さらに親(あるいはコーチなど)がサポートを与えて、技能や知識を周囲よりも少し高めてあげることが自信を大きくするコツです。
子どもを支える二つの自信は、人生の早い段階から構築されていきます。親の愛情と保護を実感させ、子どもが自分のやる気でチャレンジできることへの興味と達成感を育むことで、強固な心の基盤を成立させることができます。
子どもの成長は新型コロナウィルスの収束を待ってくれません。子どもの自信育ては「今すぐ」できますので実行してみてください。子どもの表情が目に見えて明るくなり、やる気に満ち溢れてくるはずです。
[執筆者]
船津徹
TLC for Kids代表。明治大学経営学部卒業後、金融会社勤務を経て幼児教育の権威、七田眞氏に師事。2001年ハワイにてグローバル人材育成を行なう学習塾TLC for Kidsを開設。2015年カリフォルニア校、2017年上海校開設。これまでに4500名以上のバイリンガル育成に携わる。著書に『世界標準の子育て』(ダイヤモンド社)『世界で活躍する子の英語力の育て方』(大和書房)がある。