英会話では英語が身につかない2つの理由
外国人子弟の多くは家庭で日本語のサポートを受けることができません。日本人家庭であれば、親が子どもにひらがなや漢字を教えたり、一緒に図書館に行って本読みを楽しんだりできます。しかし外国人家庭ではそのようなサポートを受けることができないのです。
家庭での読書サポートが不足すると、いつまでたっても教科書や本がスラスラと読めるようになりません。すると学習遅れが目立つようになり、勉強への自信を喪失し、勉強嫌い(学校嫌い)になっていくのです。
今は家庭でリーディング力を育てられる!
外国人子弟と同じことが日本の英語教育でも起きていると置き換えてみてください。英語のリーディング訓練が足りない→英語が流暢に読めるようにならない→内容理解が伴わない→自分に英語はムリ!と諦める、という悪循環に陥っている生徒が驚くほどたくさんいます。
英語ができる子どもを育てるには、英語のリーディングを集中指導して、英語の本がスラスラ読めるようにすることが近道です。学校で教えてもらえないのであれば、家庭で「リーディング力育成」を実践してみてください。
一昔前はネイティブの英語に触れること自体が難しかったのが、今はインターネットを活用すれば、家庭でリーディング力を育てられるようになりました。インターネットを使ったリーディング力の育成については、拙著『世界で活躍する子の英語力の育て方』で詳しく解説していますので参考にしてください。
[執筆者]
船津徹
TLC for Kids代表。明治大学経営学部卒業後、金融会社勤務を経て幼児教育の権威、七田眞氏に師事。2001年ハワイにてグローバル人材育成を行なう学習塾TLC for Kidsを開設。2015年カリフォルニア校、2017年上海校開設。これまでに4500名以上のバイリンガル育成に携わる。著書に『世界標準の子育て』(ダイヤモンド社)『世界で活躍する子の英語力の育て方』(大和書房)がある。
2020年7月14日号(7月7日発売)は「香港の挽歌」特集。もう誰も共産党を止められないのか――。国家安全法制で香港は終わり? 中国の次の狙いと民主化を待つ運命は。PLUS 民主化デモ、ある過激派の告白。