最新記事

ヘルス

2100年に人間の姿はこうなる? 3Dイメージが公開

2019年07月04日(木)18時00分
ニューズウィーク日本版ウェブ編集部

Bill Whittle-YouTubeより

<テクノロジーの進化に合わせて、人間の身体までも「進化」する?>

約80年後、人間の姿は大きく変わっているかもしれない。

劇的に進化したテクノロジーの恩恵を受ける生活を送る現代人。スマホ、パソコンやタブレットは日常に不可欠な存在にまでなった。一方で、テクノロジー機器とともに人間の体も「進化」する。身体が受ける物理的な影響は想像以上に大きく、体は劇的に変化すると報告された

様々な科学的予測に基づいて作られた、2100年の人間の3Dモデル、Mindy(ミンディ)。ミンディは長時間に渡りパソコンの前に座ったり、普段から常にスマートフォンを肌身離さず使うのに首を傾け続けたせいで、全体的に不自然な前屈みの姿勢だ。この姿勢のダメージを補うために首の筋肉は発達する。ミンディの製作に関わった、健康食品メーカー、メープル・ホリスティクスのCaleb Backeは「オフィスで何時間もパソコンの前に座っていると、胴体は真っ直ぐに伸びず、腰より前に押し出されることになる」と話す。

【参考記事】ブルーライトのダメージで視力低下や失明も

ミンディの「進化」はこれだけじゃない。スマホから放射される無線周波数から脳を守るために、頭蓋骨が肥厚する。その一方で、肝心の中身である脳は小さくなる。これは、座りがちな生活習慣が人間の脳の能力を低下させるという科学的見解に基づく。

なにやら手もおかしい。指は何かを握ったような形で内側に固定され、肘は直角に曲がったまま。専門家によると「この症状は、肘の内側の溝を走る尺骨神経の圧迫、または伸展によって引き起こされるもの」で、「薬指や小指がチクチクしたり、しびれ感、前腕の痛み、さらには手の脱力感を感じるようになる」という。

テクノロジーの利便性と健康のトレードオフ

ミンディの姿は、見る人にインパクトを与えることを狙ったため、かなり極端な仕上がりになっているそうだ。ただ、現代人の生活習慣が将来的に引き起こしかねない問題を視覚的に表現することによって、注意を喚起するのは確かだ。

TollFreeForwarding.comのジェイソン・オブライエンCOOは、テクノロジーへの過度な依存が、健康に害を及ぼす可能性を指摘する。「テクノロジーは我々に便利さやエンターテイメント性などをもたらしてくれる。ただし、これにはトレードオフが存在する。メリットは無視できないほどあるが、長期的に健康が損なわれていないことを確認するために使用状況をチェックすることが必要だ」

【参考記事】若年層の頭蓋骨にツノ状の隆起ができていた......その理由は?

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

仏中銀、第4四半期は「わずかな成長」 政治的不透明

ビジネス

10月の世界EV販売は23%増の190万台、欧州・

ワールド

欧州委、安保強化へ情報専門部署設置検討 国際的緊張

ワールド

政府、非核三原則を政策方針として堅持=首相答弁巡り
あわせて読みたい

RANKING

  • 1

    残忍非道な児童虐待──「すべてを奪われた子供」ルイ1…

  • 2

    「前世で出会った」 自称「霊媒師」とノルウェー王女…

  • 3

    「泣かされた」──マドンナが親友MJの生涯を描いたミ…

  • 4

    「SNSで話題の足裏パッドで毒素は除去されない」と専…

  • 5

    マイケルが残した「虐待の連鎖」の悲しい謎──被害男…

  • 1

    加工した自撮り写真のように整形したい......インス…

  • 2

    残忍非道な児童虐待──「すべてを奪われた子供」ルイ1…

  • 3

    「SNSで話題の足裏パッドで毒素は除去されない」と専…

  • 4

    2100年に人間の姿はこうなる? 3Dイメージが公開

  • 5

    ハリウッド大注目の映画監督「HIKARI」とは? 「アイ…

  • 1

    「エプスタインに襲われた過去」と向き合って声を上…

  • 2

    残忍非道な児童虐待──「すべてを奪われた子供」ルイ1…

  • 3

    加工した自撮り写真のように整形したい......インス…

  • 4

    「恐ろしい」...キャサリン妃のウェディングドレスに…

  • 5

    やはり「泣かせた」のはキャサリン妃でなく、メーガ…

MAGAZINE

LATEST ISSUE

特集:世界最高の投手

特集:世界最高の投手

2025年11月18日号(11/11発売)

日本最高の投手がMLB最高の投手に──。全米が驚愕した山本由伸の投球と大谷・佐々木の活躍