外国人季節労働者不足で、ドイツの旬の味覚、白アスパラガスの危機

ポーランドの児童手当と、ドイツの白アスパラガスの関係
北ドイツ放送のメディア、NDRでは「さようなら、白アスパラガス畑よ、収穫作業ヘルパーは来ないまま」と題した記事で、4500ヘクタールというドイツ最大の白アスパラ畑を有する北ドイツ、ニーダーザクセン州の状況をレポート。ポーランドを例に「これまでは季節労働に出なければならなかったが、自国での生活や経済状況が上向いている。ドイツの白アスパラガス農家にとっては問題だが、ポーランドの労働者の立場から見てみればいいニュースだ」としている。特に2016年からポーランドで児童手当が出ることになったことで、家族を置いてドイツの畑を耕す必要があるのかと考える人が増え、季節労働をやめるきっかけになったと分析する。
人手不足を受けてドイツの農家は2年前からやっと最低賃金の時給9.10ユーロを確約できるようになり、宿泊施設などの環境もかなり改善された。冷たい飲み物やフリーWi-Fiを提供する農家も多いという。
しかし、それでも労働力不足は深刻だ。価格競争の問題からこれ以上賃金値上げは難しいとし、ドイツ各地の白アスパラガス農家はEU外、例えばウクライナや白ロシアなどの季節労働者にも、労働市場を開くべきだと要求している。
南ドイツ、フランケン地方では、白アスパラガスの収穫、いちごやホップ摘みといった仕事に、難民を従事させているという報道もある。しかも今年は、使い捨てのビニールシートを大量に使う栽培法自体が環境に良くないのではないかという指摘もおこり、白アスパラガスをもてはやす風潮自体を問題視する流れも出てきているのだ。
甘くとろけるような白アスパラガスだが、その栽培の裏事情には苦いものが混じっているようだ。
アマゾンに飛びます
2025年12月9日号(12月2日発売)は「日本時代劇の挑戦」特集。『七人の侍』『座頭市』『SHOGUN』 ……世界が愛した名作とメイド・イン・ジャパンの新時代劇『イクサガミ』/岡田准一 ロングインタビュー
※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら
-
プロダクトエンジニア「ポテンシャル採用/大手や外資系など3000社に導入/HR SaaS「ミキワメ」/web系SE・PG/東京都/港区虎ノ門
株式会社リーディングマーク
- 東京都
- 年収400万円~550万円
- 正社員
-
プロダクトエンジニア「ポテンシャル採用/大手や外資系など3000社に導入/HR SaaS「ミキワメ」/web系SE・PG/港区虎ノ門/東京都
株式会社リーディングマーク
- 東京都
- 年収400万円~550万円
- 正社員
-
外資系企業の労務代行スタッフ
株式会社JCアカウンティング
- 東京都
- 月給23万円~27万円
- 正社員
-
生成AI商材/大手外資系「インサイドセールス「SV候補」」/その他コンサルティング系
ブリッジインターナショナル株式会社
- 東京都
- 年収340万円~450万円
- 正社員

