最新記事
SDGs

【SDGsホンネ座談会】「サステナビリティレポートはこんな風に読んでいます」...採用担当が知るべき「就活生注目のポイント」

2024年8月1日(木)17時00分
写真:林 直幸 文:酒井理恵

──採用活動をする企業に向けて、学生の立場からアドバイスなどはありますか?

藤田:サステナビリティレポートは一般投資家に向けて出している情報だと思うので、目的と手段は書いてあっても、その活動のプロセスが見えないとなかなか自分の中に落とし込みができない部分があります。どうしても我々が知り得る情報は表面的なものでしかないので、活動の概要が書いてあり、コアの部分にアプローチしていると「いい資料だ」と感じます。

また、サプライチェーンの問題しかり、企業は各社それぞれ経営課題を持っていると思いますが、それを無理矢理に社会課題と結びつけて発信するのはあまり好ましくないんじゃないかと個人的には思いますね。「SDGsに落とし込むこと」が目的になってしまっているように感じました。

──将来的な目標があれば教えてください。

児玉:化粧品のサステナビリティを追求していきたいです。特に自分で起業する中で、社会性と事業性の両立や、サステナビリティと機能性や価格のジレンマに難しさを感じています。今は小さな規模で深く知っていただくような活動に注力していますが、より大きなインパクトを起こせるような解決策を模索し続けていきたいです。

宮沢:僕は古着が好きで、ファッションブランドを立ち上げる夢をずっと持っています。その一環として、大学1年生の時から洗わなくてもよいTシャツを作って100人に販売、100日間着続けてもらう「KEEPWEARING(キープウェアリング)」という社会実験を行ってきました。


ただ、この考えは日本ではあまり広まっておらず、自分1人の力では限界があるので、企業と組んで仕事を展開していきたいと思っています。来年からファッション関連の会社に就職が決まったので、目標はいつか社内起業すること。この夢は面接の時に会社にも話しており、受け入れてもらえました。就活の時は自分なりの軸を持って、正直に挑むことが大切だと思います。

■前編はこちら

■後編はこちら

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

伊プラダ、さらなる買収検討の可能性 アルマーニに関

ワールド

トランプ氏、マムダニ次期NY市長と21日会談 ホワ

ワールド

マクロスコープ:日中関係悪化、広がるレアアース懸念

ワールド

アジアのハイテク株急伸、エヌビディア決算でAIバブ
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:世界も「老害」戦争
特集:世界も「老害」戦争
2025年11月25日号(11/18発売)

アメリカもヨーロッパも高齢化が進み、未来を担う若者が「犠牲」に

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸送機「C-130」謎の墜落を捉えた「衝撃映像」が拡散
  • 2
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR動画撮影で「大失態」、遺跡を破壊する「衝撃映像」にSNS震撼
  • 3
    「まじかよ...」母親にヘアカットを頼んだ25歳女性、完成した「信じられない」大失敗ヘアにSNS爆笑
  • 4
    ロシアはすでに戦争準備段階――ポーランド軍トップが…
  • 5
    アメリカの雇用低迷と景気の関係が変化した可能性
  • 6
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」…
  • 7
    「これは侮辱だ」ディズニー、生成AI使用の「衝撃宣…
  • 8
    衛星画像が捉えた中国の「侵攻部隊」
  • 9
    ホワイトカラー志望への偏りが人手不足をより深刻化…
  • 10
    【クイズ】中国からの融資を「最も多く」受けている…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 3
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR動画撮影で「大失態」、遺跡を破壊する「衝撃映像」にSNS震撼
  • 4
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸…
  • 5
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 6
    「死ぬかと思った...」寿司を喉につまらせた女性を前…
  • 7
    【銘柄】ソニーグループとソニーFG...分離上場で生ま…
  • 8
    【写真・動画】「全身が脳」の生物の神経系とその生態
  • 9
    筋肉の正体は「ホルモン」だった...テストステロン濃…
  • 10
    「ゲームそのまま...」実写版『ゼルダの伝説』の撮影…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 3
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 4
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 5
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 6
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 7
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 8
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 9
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 10
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中