最新記事
運動

7人に1人が寝つきの悪さに悩む...「夜のエクササイズ」で睡眠の質を高めよう

Simple Exercises for Better Sleep

2024年9月5日(木)16時48分
パンドラ・デワン(科学担当)
7人に1人が寝つきの悪さに悩む...「夜のエクササイズ」で睡眠の質を高めよう

夜も小まめに体を動かせば、睡眠の質が改善するかもしれない PIXELSEFFECT/ISTOCK

<寝る直前の激しい運動は睡眠の質を低下させるが、シンプルな自重トレーニングで小まめに体を動かす程度なら「副作用」の心配はいらない>

夜にぐっすり眠りたければ就寝前は運動を避け、身も心もリラックスすべきとよく言われる。だが最新の研究によれば、夜に軽い運動を習慣化することで、睡眠の質の向上が期待できるという。

米疾病対策センター(CDC)によれば、アメリカ人の成人の7人に1人は寝付きの悪さに悩んでいるという。椅子やソファに座ったままで過ごす時間が長い人はアメリカ人の4人に1人と言われるが、そうした生活習慣が睡眠の質に悪影響を与えている可能性を示す研究も数多い。


かといって、寝る直前に激しい運動をやれば、寝付きがさらに悪くなる可能性がある。「現在の睡眠に関するガイドラインでは、寝る前に激しい運動をするのは推奨されない」と語るのは、オタゴ大学(ニュージーランド)人間栄養学部の大学院で研究しているジェニファー・ゲイルだ。

「寝る前の激しい運動を避けるように言われる理由の1つは、体温と心拍数が上がって睡眠の質に悪影響を及ぼす可能性があるからだ」とゲイルは言う。

ただし、運動と睡眠を両立させる方法がないわけではない。「長さにして2〜3分の激しすぎない運動であれば、心拍数も体温もそれほど上がらない」とゲイルは言う。

BMJオープン・スポーツ&エクササイズ・メディスンに発表した論文で、ゲイルらの研究チームは夜に短時間の運動をした場合に睡眠の質が改善されるかどうかを調べた。

研究では夜の4時間について、28人の被験者に2つのパターンで過ごしてもらった。1つ目のパターンでは座りっぱなし。2つ目では30分ごとに3分間、椅子スクワットやかかと上げといった運動をやってもらったのだ。

とにかく席を立てばいい

「シンプルな自重トレーニングを選んだのは、道具や広いスペースが不要で、テレビを見ながらやれるからだ」と、同じくオタゴ大学人間栄養学部のメレディス・ペディー上級講師は言う。その結果、軽い運動をした場合の被験者の睡眠時間は平均して30分延びたという。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

米商務省、中国製ドローン規制案を撤回 トランプ氏訪

ビジネス

米政権が刑事訴追警告とパウエル氏、利下げ圧力強化の

ワールド

イラン抗議デモで死者500人超、トランプ氏「強力な

ビジネス

トランプ氏、ベネズエラ投資巡りエクソン排除示唆 C
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:AI兵士の新しい戦争
特集:AI兵士の新しい戦争
2026年1月13日号(1/ 6発売)

ヒューマノイド・ロボット「ファントムMK1」がアメリカの戦場と戦争をこう変える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 2
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した──台湾高官が分析
  • 3
    中国が投稿したアメリカをラップで風刺するAI動画をネット民冷笑...「本当に痛々しい」
  • 4
    Netflix『ストレンジャー・シングス』最終シーズンへ…
  • 5
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【202…
  • 6
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 7
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」は…
  • 8
    【クイズ】アメリカを貿易赤字にしている国...1位は…
  • 9
    飛行機内で「マナー最悪」の乗客を撮影...SNS投稿が…
  • 10
    決死の嘘が救ったクリムトの肖像画 ──ナチスの迫害を…
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 2
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した──台湾高官が分析
  • 3
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 4
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」は…
  • 5
    中国が投稿したアメリカをラップで風刺するAI動画を…
  • 6
    次々に船に降り立つ兵士たち...米南方軍が「影の船団…
  • 7
    Netflix『ストレンジャー・シングス』最終シーズンへ…
  • 8
    ベネズエラの二の舞を恐れイランの最高指導者ハメネ…
  • 9
    【クイズ】アメリカを貿易赤字にしている国...1位は…
  • 10
    「グリーンランドにはロシアと中国の船がうじゃうじ…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 3
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 4
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「…
  • 5
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 6
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切…
  • 7
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した─…
  • 8
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【202…
  • 9
    「腸が弱ると全身が乱れる」...消化器専門医がすすめ…
  • 10
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中