最新記事
BOOKS

【文章力強化】勉強に興味がない子ほど伸びる! 作文力が格段に上がる、塾よりも確実な方法

2024年8月5日(月)11時00分
ニューズウィーク日本版ウェブ編集部

文章が上達のための3つの約束

ブログで文章力を鍛えるには、「ほんの少しだけ難むずかしいけれど、魅力的な目標」であるハーバード式エッセイ(中・長文)にチャレンジしましょう。次の3つの約束を守ると、上達のスピードが上がります。これは現役のハーバード大生たちも守っている約束です。

① 毎日書く
ハーバード大学の学生たちは、毎日の課題や授業の準備に追われながらも毎日エッセイを書いています。この継続があるから、エッセイの実力が高まるのです。みなさんも毎日書くことを心がけてください。

中・長文のエッセイは、オレオ公式で短いエッセイを書いていたときよりもずっと時間がかかると思います。一日のうちのいつなら毎日取り組めるのか、計画を立てて実行してみましょう。

大事なことは、エッセイを学校の宿題と同じように考えると楽しくなくなってしまうため、ひとつの趣味のように、楽しみながら書くことです。

② テーマをひとつにしぼって書く
楽しみながら書くためにも、中・長文エッセイのテーマはみなさんが興味のあることや、好きなことにしぼるといいでしょう。

野球が好きな人なら、「あの球団はなぜ強いのか」「なぜ日本では野球が人気スポーツなのか」など、野球に関連するテーマを探して書くのもいいでしょう。テーマを好きなジャンルにしぼると負担なく書けます。

③ レビューをもらう
書き終えたエッセイは、必かならず誰かに読んでもらってレビュー(感想)をもらいましょう。自分以外の第三者の目を通すことで、自分の文章が読み手にきちんと伝わっているのかを確認することができます。

また、レビューをもらえるようになると、書くときに読み手の反応を想像しながら書けるようになります。読み手を意識するので、より客観的に文章が書けるようになるのです。ハーバード式エッセイの練習を友達と一緒に始めて、お互いに読み合いっこするのもいいでしょう。

ブログをアップする

文章に限らずですが、人から見られることで、より高いパフォーマンスを発揮することができるものです。文章の場合は、読者がいて文章に対しての反応があると、もっと書こうというやる気につながるのです。

特にブログのようなオープンな場でたくさんの読者に読んでもらうことで、楽しいという感覚をいち早くつかむことができます。もちろん、自分とは反対の意見に触れることもあるでしょう。さまざまなレビューをもらうことも成長につながります。


[おうちの方へ]
ニュージーランドのITリテラシーの専門家であるドロシー・バートさんは、子どもたちが楽しく書き続けられることを期待して、エッセイの宿題をブログにアップロードすることを試みます。

アップロードされたエッセイは、先生やクラスメートのほか、保護者や親戚などたくさんの人たちが読んでコメントを残しました。それまでエッセイの授業が嫌いだった子どもたちも、自分の書いた文章にコメントがつき始めると、俄然やる気がわいて、熱心にエッセイを書きアップロードするようになったそうです。また、読者がいることで、子どもたちは作文の推敲にも一層力を入れるようになったといいます。

WEB上に自分の文章がアップロードされることで子どもたちのモチベーションが倍増します。お子さんが希望するようなら、SNS上にエッセイをアップロードするお手伝いをお願いします。また、お子さんのアップロードした文章には必ずコメントをつけるようにしてください。コメントが多くつくほど、子どもたちは書くことが楽しくなります。

文章を通じて読者と意見交換をすることで、オンライン上のコミュニケーションマナーも学ぶことになります。適切なコミュニケーションができるようにサポートしてあげてください。


newsweekjp_20240729083405.jpg

newsweekjp_20240729083427.jpg

newsweekjp_20240729084137.jpg
作文宿題が30分で書ける! 秘密のハーバード作文
 ソン・スッキ[著] 岡崎暢子[訳]
 CCCメディアハウス[刊]

(※画像をクリックするとアマゾンに飛びます)



ソン・スッキ

1965年生まれ。大韓民国を代表するライティング・コーチ。ソン・スッキ作文センター、アイデアウイルス代表。稼げるライティングソリューションを提供し、企業と個人のマーケティングコンサルティングを担う。慶熙大学にて国語国文を専攻し、卒業後は、放送局、広告代理店、新聞社、雑誌社、女性向けポータルサイト、出版社などで経験を積む。執筆活動歴35年、ライティング指導歴20年。『150年ハーバード式ライティングの秘密』は韓国で10万部のロングセラー。


ニューズウィーク日本版 AIの6原則
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2025年7月22日号(7月15日発売)は「AIの6原則」特集。加速度的に普及する人工知能に見えた「限界」/仕事・学習で最適化する6つのルールとは


あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

ヘッジファンド、銀行株売り 消費財に買い集まる=ゴ

ワールド

訂正-スペインで猛暑による死者1180人、昨年の1

ワールド

米金利1%以下に引き下げるべき、トランプ氏 ほぼ連

ワールド

トランプ氏、通商交渉に前向き姿勢 「 EU当局者が
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:AIの6原則
特集:AIの6原則
2025年7月22日号(7/15発売)

加速度的に普及する人工知能に見えた「限界」。仕事・学習で最適化する6つのルールとは?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「史上最も高価な昼寝」ウィンブルドン屈指の熱戦中にまさかの居眠り...その姿がばっちり撮られた大物セレブとは?
  • 2
    真っ赤に染まった夜空...ロシア軍の「ドローン700機」に襲撃されたキーウ、大爆発の瞬間を捉えた「衝撃映像」
  • 3
    どの学部の卒業生が「最も稼いでいる」のか? 学位別「年収ランキング」を発表
  • 4
    エリザベス女王が「うまくいっていない」と心配して…
  • 5
    「お腹が空いていたんだね...」 野良の子ネコの「首…
  • 6
    【クイズ】次のうち、生物学的に「本当に存在する」…
  • 7
    千葉県の元市長、「年収3倍」等に惹かれ、国政に打っ…
  • 8
    「ベンチプレス信者は損している」...プッシュアップ…
  • 9
    イギリスの鉄道、東京メトロが運営したらどうなる?
  • 10
    日本より危険な中国の不動産バブル崩壊...目先の成長…
  • 1
    「ベンチプレス信者は損している」...プッシュアップを極めれば、筋トレは「ほぼ完成」する
  • 2
    「弟ができた!」ゴールデンレトリバーの初対面に、ネットが感動の渦
  • 3
    「お腹が空いていたんだね...」 野良の子ネコの「首」に予想外のものが...救出劇が話題
  • 4
    日本企業の「夢の電池」技術を中国スパイが流出...AP…
  • 5
    千葉県の元市長、「年収3倍」等に惹かれ、国政に打っ…
  • 6
    どの学部の卒業生が「最も稼いでいる」のか? 学位別…
  • 7
    イギリスの鉄道、東京メトロが運営したらどうなる?
  • 8
    エリザベス女王が「うまくいっていない」と心配して…
  • 9
    完璧な「節約ディズニーランド」...3歳の娘の夢を「…
  • 10
    トランプ関税と財政の無茶ぶりに投資家もうんざり、…
  • 1
    「コーヒーを吹き出すかと...」ディズニーランドの朝食が「高額すぎる」とSNSで大炎上、その「衝撃の値段」とは?
  • 2
    「あまりに愚か...」国立公園で注意を無視して「予測不能な大型動物」に近づく幼児連れ 「ショッキング」と映像が話題に
  • 3
    10歳少女がサメに襲われ、手をほぼ食いちぎられる事故...「緊迫の救護シーン」を警官が記録
  • 4
    JA・卸売業者が黒幕説は「完全な誤解」...進次郎の「…
  • 5
    ディズニー・クルーズラインで「子供が海に転落」...…
  • 6
    気温40℃、空港の「暑さ」も原因に?...元パイロット…
  • 7
    燃え盛るロシアの「黒海艦隊」...ウクライナの攻撃で…
  • 8
    「小麦はもう利益を生まない」アメリカで農家が次々…
  • 9
    イランを奇襲した米B2ステルス機の謎...搭乗した専門…
  • 10
    「うちの赤ちゃんは一人じゃない」母親がカメラ越し…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中