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世界の一流大学に日本の「普通の高校生」が入れるウラ技とは? 『トランスファー』で夢を叶えよう

2023年4月15日(土)15時15分
山内勇樹 *PRESIDENT Onlineからの転載

州立4年制大学の学生約3割がコミカレ出身

州立のコミカレから州立の4年制大学へのトランスファーと、その手順を紹介します。この方法でのトランスファーが一番多いです。

日本とは違いアメリカでは、編入制度が整っています。特に州立の4年制大学では、もちろん地域や学校により差はありますが、ざっと3割にあたる生徒がコミカレからの編入組といわれています。コミカレで取得した単位を移し替えて、4年制大学の3年生としてスタートする生徒が一定数いるのです。私がここでおすすめするのもこのルートです。コミカレも4年制大学も基本的には公立である州立大学をめざします。

州立大学をターゲットとするのには、学費が私立に比べて安いという理由の他、もうひとつ超おすすめの理由があります。それは、コミカレは同じ州にある4年制大学との結びつきが強く、優秀な生徒を同地域の大学へ送り出す役割を果たしているからです。

すでに確立しているルートを使う

A州のコミカレ→A州の4年制大学

というルートがすでに築かれているのです。多くの留学生は、このルートを活用します。たとえば、

カリフォルニア州の州立のコミカレ→カリフォルニア州の州立の4年制大学

というルートです。

山内勇樹『やりたいことが見つからなければ留学しなさい。』「このようなルートを取らなくても、直接4年制大学に入ればいいのでは?」と思われる方もいるかもしれません。先ほどご説明したように、もしお子さんが、高校での成績がオール10に近いもので、TOEFLやIELTSで高得点を取得し、英語での推薦状を書いてくれる人が身近にいて、志望理由を英語で書いた出願エッセーを用意し、社会奉仕活動や生徒会活動の経験があるなら、それでも問題ありません。

しかし、「普通」の高校生で、このような条件を満たしている人は、ほんの一握りでしょう。そのため、高校生が名門大学に入学するためには、コミカレからの編入というルートが現実的になるのです。

山内勇樹

1980年長崎生まれ、広島育ち。MIT、スタンフォード、ハーバード、UCバークレーなど「世界の名門大学」に合格を出し続けている海外進学のエキスパート。自身はUCLAを脳神経科学(Neuroscience)専攻で卒業。英語講師として、TOEFL、IELTS、英検、SAT、ACT、TOEIC等の指導も行っている。英語力はTOEFL120点満点、英検1 級、TOEIC990点満点、TOEIC SW 400点満点など。ケンブリッジ英語指導資格TKT保有。通訳・翻訳資格保有。おもな著書に、『やりたいことが見つからなければ留学しなさい。』『Storyで覚える! TOEIC R テスト エッセンシャル英単語』ともに(かんき出版)などがある。


※当記事は「PRESIDENT Online」からの転載記事です。元記事はこちら
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