最新記事

教育

「ロシアが戦争を始めた理由」を説明できますか? 教養としての「ニュースを読み解く力」とは

2022年12月9日(金)08時01分
ニューズウィーク日本版ウェブ編集部

すべてのテーマはみなさんの生活や将来に深く関係します。どれもが少しはインターネットやテレビのニュースで見たり、聞いたりしたことがあるような話題です。

ロボットが進歩したら人間の仕事はなくなるのか? 会社に入ったからといって、ずっと雇ってはもらえなくなるのか? 年金はもらえなくなるのか?

そうした初歩的なことから「なぜ」と考え直してみると、みなさんの未来の見えかたが変わってくるはずです。

はじめから読んでもいいですし、もくじを見て気になるところから読んでみてもいいでしょう。登場人物たちのおしゃべりを読んだ後なら、脚注やコラムもよく理解できるでしょうから、あわせて読んでみてください。

もちろん、なぜそうなっているのかを理解し、考えるには知識が必要です。ですから、この本は知識を身につけることも大いに応援しています。

たとえば、なぜ、ロシアがウクライナに攻め込んだのか? ウクライナはなぜあれほど必死なのか? ヨーロッパはなぜ一国単位でなく、みんな(EU)でまとまって対応しようとしているのか?

本書で取り上げているこうしたいまのできごとは、歴史の教科書に出てくる第一次世界大戦や第二次世界大戦とつなげて考えると、これまでとは違う景色が浮かび上がるでしょう。つまり、いままで身につけた知識が新たな学びに生かされるのです。

そして同時に、大人はみんな知っています。いま当たり前だと思われている知識が、意外とあっけなく、当たり前でなくなることを。「えっ」とおどろくかもしれません。しかし、それが世界の真理です。

みなさんの身近な話ですと、「運動するときには水を飲むな」と、かつて学校の先生はいっていました。しかし、いま、そんな指導をしたら虐待で訴えられます。当たり前とはそのようなものなのです。

ただ、もし世のなかの「当たり前」が変わったとしても、物事と向き合って考える力をみなさんからうばうことはできません。みなさんが18歳になっても40歳になっても80歳になっても、考える力は味方してくれます。考える力を身につけていれば生きていけます。

私たちの身のまわりでなにが起きていて、それがなぜそうなっているのか? これからどうなりそうか? それでは、さっそく一緒に考えていきましょう。


【公式サイト】『くらしから世界がわかる 13歳からのニューズウィーク』




 『くらしから世界がわかる 13歳からのニューズウィーク
 栗下直也 (著)/ニューズウィーク日本版編集部 (編集)


(※画像をクリックするとアマゾンに飛びます)

今、あなたにオススメ

関連ワード

ニュース速報

ワールド

ブラジル下院、ボルソナロ氏の刑期短縮法案を可決 大

ワールド

訂正-タイ・カンボジア紛争、戦火再燃に戸惑う国境地

ワールド

日米が共同飛行訓練、10日に日本海で 米軍のB52

ワールド

米ファイザー、スイス事業縮小 200人強削減方針と
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:ジョン・レノン暗殺の真実
特集:ジョン・レノン暗殺の真実
2025年12月16日号(12/ 9発売)

45年前、「20世紀のアイコン」に銃弾を浴びせた男が日本人ジャーナリストに刑務所で語った動機とは

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    中国軍機の「レーダー照射」は敵対的と、元イタリア空軍の専門家。NATO軍のプロフェッショナルな対応と大違い
  • 2
    トランプの面目丸つぶれ...タイ・カンボジアで戦線拡大、そもそもの「停戦合意」の効果にも疑問符
  • 3
    「何これ」「気持ち悪い」ソファの下で繁殖する「謎の物体」の姿にSNS震撼...驚くべき「正体」とは?
  • 4
    死者は900人超、被災者は数百万人...アジア各地を襲…
  • 5
    【クイズ】アジアで唯一...「世界の観光都市ランキン…
  • 6
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 7
    「正直すぎる」「私もそうだった...」初めて牡蠣を食…
  • 8
    「安全装置は全て破壊されていた...」監視役を失った…
  • 9
    イギリスは「監視」、日本は「記録」...防犯カメラの…
  • 10
    悪化する日中関係 悪いのは高市首相か、それとも中国…
  • 1
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした「信じられない」光景、海外で大きな話題に
  • 2
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価に与える影響と、サンリオ自社株買いの狙い
  • 3
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だから日本では解決が遠い
  • 4
    健康長寿の鍵は「慢性炎症」にある...「免疫の掃除」…
  • 5
    兵士の「戦死」で大儲けする女たち...ロシア社会を揺…
  • 6
    中国軍機の「レーダー照射」は敵対的と、元イタリア…
  • 7
    キャサリン妃を睨む「嫉妬の目」の主はメーガン妃...…
  • 8
    ホテルの部屋に残っていた「嫌すぎる行為」の証拠...…
  • 9
    戦争中に青年期を過ごした世代の男性は、終戦時56%…
  • 10
    【クイズ】アルコール依存症の人の割合が「最も高い…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 3
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸送機「C-130」謎の墜落を捉えた「衝撃映像」が拡散
  • 4
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした…
  • 5
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 6
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 7
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 8
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 9
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 10
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中