最新記事
ヘルス

「あなたは正しく歩けていない!」 プロが伝授『歩くだけでやせるウォーキング』

2022年7月24日(日)13時00分
山口 マユウ(ウォーキングスペシャリスト) *PRESIDENT Onlineからの転載

また、代謝を上げるにはダラダラと体を動かすだけで効果はありません。「負荷をさして感じないレベルの運動」では、体の状態を好転させる効果は得られないのです。「やせる3拍子ウォーク」は、ちょっとだけハードに動けばいい"中等度の動き"が絶妙に組み込まれているのです。

適正歩幅で歩けている人はほとんどいない

「3歩目の歩幅だけ手の人さし指1本分(約8cm)広げる」。これが「やせる3拍子ウォーク」の肝です。

ただ、「3歩のうち、一歩だけ広げればいい」とはいえ、ちょっと負担に感じるかもしれません。

歩幅をラクラク広げるには、足を前に出そうとするのではなく、腕を真うしろに振ってみましょう。そして、うしろ足で地面をギュッと蹴る。すると自然と歩幅が広がります。

まずは3歩目だけ、歩幅を広げる。これによって「理想歩幅」で歩けるようになります。「理想歩幅」とは健康的に正しく歩くための歩幅で、専門学的には身長の45%とされていますが、それではすぐに計算できないので、私は適正歩幅を「身長マイナス100センチ」としています。6万人以上の歩き方を見てきましたが、9割以上の人が適正歩幅より狭い歩幅で歩いているのです。

腕は「真うしろ」に大きく振らないとダメ

もう1つのポイントは「腕」。「ウォーキング=下半身を鍛える運動」というイメージが強いかもしれませんが、腕を中心とした上半身にも仕事をしてもらうからこそ効率的にやせられます。

腕は、「横」でもなく「前」でもなく「真うしろ」に大きく振ったときだけメリットがあります。なぜなら、背中の肩甲骨あたりにある「褐色脂肪細胞(かっしょくしぼうさいぼう)に刺激が伝わり、「体を燃焼させなさい」という信号が発信されるから。それが結果的に、「全身やせ」へとつながります。もちろん二の腕もスリムになります。

正しいウォーキングの姿勢

腕を真うしろに大きく振ることで「体を燃焼させなさい」という信号が発信される

そして、3つ目のポイントが「1本線上を歩くこと」です。「目の前に、まっすぐな5cm幅の1本線がある」と意識し、3歩目だけ、その線上を外股ぎみに歩きます。すると、内股で歩くときより、お尻の穴が締まりやすくなります(ただし「完全なガニ股」はNG)。3歩目に着地するとき、ひざはのばしたまま、かかとから着地します。

スーツ着の男性の場合は、「より太い1本線」をイメージしてください。歩隔(両足の間の横幅)8cm幅で着地すると、最もカッコよく見えます(歩隔が広ければ広いほど、"おじさん"っぽくなるので注意)。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

韓国の尹政権、補正予算を来年初めに検討 消費・成長

ビジネス

トランプ氏の関税・減税政策、評価は詳細判明後=IM

ビジネス

中国アリババ、国内外EC事業を単一部門に統合 競争

ビジネス

嶋田元経産次官、ラピダスの特別参与就任は事実=武藤
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:超解説 トランプ2.0
特集:超解説 トランプ2.0
2024年11月26日号(11/19発売)

電光石火の閣僚人事で世界に先制パンチ。第2次トランプ政権で次に起きること

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    日本人はホームレスをどう見ているのか? ルポに対する中国人と日本人の反応が違う
  • 2
    寿命が延びる、3つのシンプルな習慣
  • 3
    「1年後の体力がまったく変わる」日常生活を自然に筋トレに変える7つのヒント
  • 4
    Netflix「打ち切り病」の闇...効率が命、ファンの熱…
  • 5
    【ヨルダン王室】生後3カ月のイマン王女、早くもサッ…
  • 6
    元幼稚園教諭の女性兵士がロシアの巡航ミサイル「Kh-…
  • 7
    NewJeans生みの親ミン・ヒジン、インスタフォローをす…
  • 8
    北朝鮮は、ロシアに派遣した兵士の「生還を望んでい…
  • 9
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参…
  • 10
    「会見拒否」で自滅する松本人志を吉本興業が「切り…
  • 1
    朝食で老化が早まる可能性...研究者が「超加工食品」に警鐘【最新研究】
  • 2
    自分は「純粋な韓国人」と信じていた女性が、DNA検査を受けたら...衝撃的な結果に「謎が解けた」
  • 3
    「会見拒否」で自滅する松本人志を吉本興業が「切り捨てる」しかない理由
  • 4
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参…
  • 5
    朝鮮戦争に従軍のアメリカ人が写した「75年前の韓国…
  • 6
    アインシュタイン理論にズレ? 宇宙膨張が示す新たな…
  • 7
    日本人はホームレスをどう見ているのか? ルポに対す…
  • 8
    クルスク州の戦場はロシア兵の「肉挽き機」に...ロシ…
  • 9
    沖縄ではマーガリンを「バター」と呼び、味噌汁はも…
  • 10
    メーガン妃が「輝きを失った瞬間」が話題に...その時…
  • 1
    朝食で老化が早まる可能性...研究者が「超加工食品」に警鐘【最新研究】
  • 2
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参加で「ネットの自由」を得た兵士が見ていた動画とは?
  • 3
    外来種の巨大ビルマニシキヘビが、シカを捕食...大きな身体を「丸呑み」する衝撃シーンの撮影に成功
  • 4
    朝鮮戦争に従軍のアメリカ人が写した「75年前の韓国…
  • 5
    自分は「純粋な韓国人」と信じていた女性が、DNA検査…
  • 6
    北朝鮮兵が味方のロシア兵に発砲して2人死亡!? ウク…
  • 7
    「会見拒否」で自滅する松本人志を吉本興業が「切り…
  • 8
    足跡が見つかることさえ珍しい...「超希少」だが「大…
  • 9
    モスクワで高層ビルより高い「糞水(ふんすい)」噴…
  • 10
    ロシア陣地で大胆攻撃、集中砲火にも屈せず...M2ブラ…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中