最新記事

災害

災害のために備えるべき必須アイテム 自衛隊で学んだ「最強の飲み物」とは?

2022年6月3日(金)19時27分
ぱやぱやくん(元陸上自衛官) *PRESIDENT Onlineからの転載

拒否反応を防ぐためにも、非常食も味に多彩性をもたせましょう。たまにはレトルト食品も食べ比べして、「普段でもおいしく食べられる」非常食を選んでください。災害時に口に合わない非常食を食べ続けるのは苦行ですからね。

また、非常食は「糖質」がメインになりがちなので、タンパク質を補うために「プロテイン」も準備しておいてください。

プロテインは保存が利くタンパク質で、ストレスで食欲がなくても飲んで栄養補給できます。いざというときに大切な食料になります。

ビタミン剤や歯ブラシ、予備のメガネも事前に準備を

加えて、「チョコラBB」などのビタミン剤や「歯ブラシ」も一緒に入れておきましょう。

保存食にはビタミンが足りないので、数日たつと口内炎だらけになりやすく、また、当然ですが、何日も歯を磨かないと虫歯になります。口内炎や虫歯の痛みがストレスにならないように、災害時でも口の健康を忘れないでください。

視力の悪い人は「予備のメガネ」も準備してください。災害時にはメガネを「紛失」「破損」する可能性があります。よく見えない状態での活動は非常に危険なので、安いメガネや古いメガネを予備にすると良いでしょう。

オウム事件や東日本大震災は普通の日に起きた

ここまで災害対策について説明をしましたが、先ほどお伝えした準備物品などが用意できていない人は、すぐに買い揃えることをオススメします。

なぜなら、災害やテロはまさに今、いきなりやってくるかもしれないからです。

余談になりますが、私の同期の隊員に、街を歩いているときに、「もし毒ガステロが起きたら、ここに逃げよう」と口グセのように言う人がいました。

「休日ぐらいやめようよ」

と私が言うと、彼は、「オウムの事件や東日本大震災はどんな日だった? まさに普通の日だったじゃないか」

と言いました。私には返す言葉がありませんでした。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

トランプ氏、米軍制服組トップ解任 指導部の大規模刷

ワールド

アングル:性的少数者がおびえるドイツ議会選、極右台

ワールド

アングル:高評価なのに「仕事できない」と解雇、米D

ビジネス

米国株式市場=3指数大幅下落、さえない経済指標で売
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:ウクライナが停戦する日
特集:ウクライナが停戦する日
2025年2月25日号(2/18発売)

ゼレンスキーとプーチンがトランプの圧力で妥協? 20万人以上が死んだ戦争が終わる条件は

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    口から入ったマイクロプラスチックの行く先は「脳」だった?...高濃度で含まれる「食べ物」に注意【最新研究】
  • 2
    人気も販売台数も凋落...クールなEVテスラ「オワコン化」の理由
  • 3
    メーガン妃が「アイデンティティ危機」に直面...「必死すぎる」「迷走中」
  • 4
    1888年の未解決事件、ついに終焉か? 「切り裂きジャ…
  • 5
    深夜の防犯カメラ写真に「幽霊の姿が!」と話題に...…
  • 6
    がん細胞が正常に戻る「分子スイッチ」が発見される…
  • 7
    ソ連時代の「勝利の旗」掲げるロシア軍車両を次々爆…
  • 8
    私に「家」をくれたのは、この茶トラ猫でした
  • 9
    トランプが「マスクに主役を奪われて怒っている」...…
  • 10
    飛行中の航空機が空中で発火、大炎上...米テキサスの…
  • 1
    口から入ったマイクロプラスチックの行く先は「脳」だった?...高濃度で含まれる「食べ物」に注意【最新研究】
  • 2
    がん細胞が正常に戻る「分子スイッチ」が発見される【最新研究】
  • 3
    人気も販売台数も凋落...クールなEVテスラ「オワコン化」の理由
  • 4
    戦場に「北朝鮮兵はもういない」とロシア国営テレビ.…
  • 5
    動かないのに筋力アップ? 88歳医大名誉教授が語る「…
  • 6
    朝1杯の「バターコーヒー」が老化を遅らせる...細胞…
  • 7
    7年後に迫る「小惑星の衝突を防げ」、中国が「地球防…
  • 8
    ビタミンB1で疲労回復!疲れに効く3つの野菜&腸活に…
  • 9
    「トランプ相互関税」の範囲が広すぎて滅茶苦茶...VA…
  • 10
    飛行中の航空機が空中で発火、大炎上...米テキサスの…
  • 1
    週刊文春は「訂正」を出す必要などなかった
  • 2
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる唯一の方法
  • 3
    【一発アウト】税務署が「怪しい!」と思う通帳とは?
  • 4
    口から入ったマイクロプラスチックの行く先は「脳」…
  • 5
    「健康寿命」を延ばすのは「少食」と「皮下脂肪」だ…
  • 6
    1日大さじ1杯でOK!「細胞の老化」や「体重の増加」…
  • 7
    がん細胞が正常に戻る「分子スイッチ」が発見される…
  • 8
    戦場に「北朝鮮兵はもういない」とロシア国営テレビ.…
  • 9
    世界初の研究:コーヒーは「飲む時間帯」で健康効果…
  • 10
    「DeepSeekショック」の株価大暴落が回避された理由
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中