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マウンティングはどこまで我慢すべき? 名医が教える「絶対に付き合ってはいけない人の条件」

2022年5月23日(月)11時35分
小林弘幸(順天堂大学医学部教授) *PRESIDENT Onlineからの転載

悪口を言うという行為は、その相手にとらわれている状態です。そして悪口は感情を言葉に換えて口に出した瞬間から、自律神経を大きく乱してしまいます。

嫌いな人、苦手な人、「自分より下だ」と思い込んでいる相手のために、人生の貴重な時間と感情を費やし、自律神経を乱している。それが悪口を言っているときの状態です。

また、悪口やマウンティングは一人では成立しません。そこには必ず第三者の「聞き手」がいるはずです。誰かをジャッジしたりマウントを取ったりしているとき、その人の目にあなたはどう映っていると思いますか?

長い目で見れば、悪口を撒(ま)き散らしている人のほうがより多くのストレスを抱え、人生に不満を抱いています。

私は人間関係のストレスを減らすための有効な手段として、「他人の評価を口にしない」ことを大切にしています。

誰かの能力や容姿、性格のよし悪し、バックグラウンドを安易にジャッジしない。

そうした話題で同意を求められても、「へえ、そうなんですか」「私はよくわかりませんが」というスタンスを貫く。これは自律神経を整えていく上で、最高の対応法の一つです。

もちろん、心から素晴らしいと思った対応を褒めることや、理不尽な対応に毅然とした態度で怒りを表明すべき場面もあります。それは悪口やマウンティングとはまったくの別物です。

SNSの炎上騒動にしょっちゅう首を突っ込んでは、悪口や愚痴をだらだらと述べ立てる。こうした目先のストレス解消のための悪口は、長い目で見ると人生を損なっていると心得ておきましょう。

嫉妬とうまく付き合うシンプルな方法

嫉妬もまた、自律神経を乱すネガティブな感情の代表格です。

「同僚が自分より先に昇進できた」「自分よりも部下のほうが上司に認められている」「あいつよりも自分のほうが優秀なのに」など、ビジネスシーンにおいてもさまざまな場面で嫉妬の感情が顔を出してきます。

私自身も、経験則として「男の嫉妬ほど怖いものはない」と痛感しています。

嫉妬とは、つまるところ「小さなプライド」です。

他人と自分とを比較して、優越感に浸(ひた)ったり、妬(ねた)んだりしながら、自分の小さなプライドを必死に守ろうとしている状態。これが嫉妬の正体です。

組織に属している限り、比較や競争からは逃れられません。同僚と自分が同じタイミングで昇進することはありえないですし、後輩に追い抜かれることもあります。年功序列から能力主義へとシフトしつつある今の時代においては、それはもはや普通のことです。

では、どうすれば嫉妬とうまく付き合っていけるのでしょう。

簡単です。嫉妬している相手を褒めればいいのです。

ジェラシーにとらわれて目を曇らせるのではなく、「すごいね。どうしたらそんな風にできる?」「どんな工夫をしている?」と素直に相手に聞いてみてください。それがあなたの得意分野であればなおさらです。

嫉妬を削(そ)ぎ落として、探究心や向学心を高めます。「羨ましい相手は、素直に褒める」と自分の中で決めておく。このルールを守るだけで、嫉妬に苦しむ感情は消えていくでしょう。

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