世界一のキッズYouTuber「SNSを自分ではやっていない」父親が語る教育論
シオン マスメディアでは、自分の意図とは違うニュアンスで伝わってしまうこともあるので、そういうときに自分の言葉で発信できるSNSのようなプラットフォームを持っているのは重要なことだと思います。
これからの子どもたちは、ソーシャルネットワークやテクノロジーと一緒に生きていく世代。エンタメ業界に興味のない子どもであっても、ソーシャルネットワークやテクノロジーのスキルは重要になってきます。
今だと、企業のトップは自らSNSを使って発言をしていますよね。どの業界であっても、人をリードしていく人物は、自分の意志を自分のメディアで伝える力が必要になってくると思います。
草野 私の息子にはまだSNSをさせていませんが、ライアンくんはSNSを使っていますか?
シオン ライアンも自分で発信はしていません。これからの子どもたちはまず、SNSに触れる最初のステップとして、正しい情報の見極め方や誹謗中傷もあるということなどを学ばなければならないと考えているので、そこから始めているところです。
草野 我が家でもSNSトラブルのケーススタディーを話したり、リテラシーを高めるための教育をしっかりしているところです。おすすめの本は『学校では教えてくれない大切なこと ネットのルール』(旺文社)です。
内向型の子か、外向型の子か
シオン ライアンはユニークな子なので、娘たちが生まれていろいろな個性があるんだなと、やっと気づきました。子どもをよく見て、その子がどういう育て方が合っているのかを理解する必要があると分かりましたね。
草野 子どもによってタイプがまったく違うので、一人ひとりに合わせたアプローチが必要ですよね。タイプによってモチベーションの上げ方も、傷つくポイントもまったく異なります。対話をして、ヒアリングをして、良い上司のように向き合いたいと考えています。
シオン ライアンにとっては学校に通うことが重要でした。クラスには、ライアンが不得意なことを楽々とこなすような子がたくさんいます。そういう様々な才能を見つけることで、他の子をリスペクトできる考え方になりました。
アメリカでは、イントロバート(内向型)とエクストロバート(外向型)というタイプで言われることがあって、ライアンは人と話すことで自分も元気になれるエクストロバート。何千人、何万人の前で話すときでも緊張したことがないんです。
草野 まさに天職ですね。
『親子で知的好奇心を伸ばす ネオ子育て』
草野絵美 著
CCCメディアハウス
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90年生まれ、デジタルネイティブ世代の著者がまとめた、不確実性の高い現代の「新しい子育て論」。子どもが過集中している「フロー状態」を見極め、好き・得意を伸ばす方法とは。YouTubeやiPadアプリを使った勉強から、親自身のアップデート法まで解説する。長男は小学生NFTアーティストZombie Zoo Keeperとして話題。
【1章 対等な関係でレジリエンスを育てる】
フェアでオープンな親子
子どもに見せたい、親の背中
子どもは親とはまったくの別人
子どもは離島の存在
レジリエンスを育む褒め方
お金より正しい情報が味方
【2章 知的好奇心のアンテナを伸ばす】
親子で探す「ハマるもの」
知的好奇心のアンテナ
クリエイティブの扉
フロー状態の見つけ方
インターネットとの付き合い方
先回りしてキュレーション
ゲームで育つ能力
勉強したくなるはたらきかけ
ストレスレスな生活の導線
視野を広げる大人との出会い
反差別主義者に育てる方法
子どもとお金の付き合い方
【3章 親が人生を謳歌しアップデートし続ける】
親こそ、自己実現を目指す
パートナーはチームメイト
親だけで育てるマインドをリセット
親自身のアップデート方法
子どもの可能性は親の考え方次第