最新記事

アウトドア

仲間や家族と一緒よりも「ソロキャンプ」が最高に楽しくてクセになる本当の理由

2021年9月2日(木)21時35分
キャブヘイ(YouTuber) *PRESIDENT Onlineからの転載

文明を離れ「自然で生きる」というシンプルな課題のもと一晩過ごし無事朝を迎えると、現代人なりに頭を捻って、最もシステマチックだと思って必死に抗ったであろう名残が目に写る。

それは最初目も当てられないかもしれないが、自分の文字通り生き抜く能力や問題解決能力といった人間の本質部分を正しく評価できるだろう。

"スマホ"と"財布"に人生を振り回されていたことに気づく

一部の冷えた缶ビールや薪が売っているキャンプ場を除いて、多くの場所では紙幣は火種以外の価値を持たない。もしかしたらスマホの電波が入らないかもしれない。

この令和の時代に財布もスマホも携帯せず2日過ごすなんて滅多なことがない限り無いだろう。

でもたった一晩自然の中で過ごしただけでも、たったこれら2つのアイテムに、なんと頭を悩ませ人生を振り回されていたんだろうと気付かされることになる。

豊かに生きるにはお金や他人からの評価が必要で、僕たちは漠然とそれらを失うことを恐れるが、一度キャンプバッグ一つで森に篭もれば、新たな価値観を生み出し自分の本質的な欲求に向き合うことができる。

books20210902.jpg人間の悩みなんて本来もっとシンプルなものだ。

お腹が空いたなぁ、眠たいし寝よう、日が出てきたからそろそろ活動しよう......。

こんなコスパの良いお手軽な幸福を疎かにして、時にはそれらを犠牲にしてまで他者依存によって成り立っている幸福を追求する生活って、文明的であっても決して文化的とは言えないのではないだろうか。

決して資本主義を否定しているわけではないが幸せのハードルを下げて、1匹のホモ・サピエンスとして正直に自分の本能と向き合うことで、より一層それらが担保された普段の生活に幸せを感じ人生のトータルの幸福度を底上げしてくれる。

キャブヘイ

YouTuber
ソロキャンプとツーリングのYouTubeチャンネル「CABHEY RIDE ON!!」を2019年5月に開始。チャンネル登録者数約98万人(2021年8月現在)。必要最低限の道具で、型にはまらない破天荒で自由なキャンプで注目を集める。トレードマークはヘルメット。重低音の心地よいボイスで繰り広げる軽快なトークが人気。


※当記事は「PRESIDENT Online」からの転載記事です。元記事はこちら
presidentonline.jpg




今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

ベネズエラ国債、大規模債務再編なら大幅値上がりか=

ワールド

韓国外相、ルビオ氏に米韓首脳合意文書の公開要請=聯

ワールド

トランプ氏、つなぎ予算案に署名 政府機関閉鎖が解除

ビジネス

午前の日経平均は小幅続伸、景気敏感株に買い TOP
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:世界最高の投手
特集:世界最高の投手
2025年11月18日号(11/11発売)

日本最高の投手がMLB最高の投手に──。全米が驚愕した山本由伸の投球と大谷・佐々木の活躍

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披露目会で「情けない大失態」...「衝撃映像」がSNSで拡散
  • 2
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 3
    ファン激怒...『スター・ウォーズ』人気キャラの続編をディズニーが中止に、5000人超の「怒りの署名活動」に発展
  • 4
    炎天下や寒空の下で何時間も立ちっぱなし......労働…
  • 5
    『プレデター: バッドランド』は良作?駄作?...批評…
  • 6
    「イケメンすぎる」...飲酒運転で捕まった男性の「逮…
  • 7
    ついに開館した「大エジプト博物館」の展示内容とは…
  • 8
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 9
    冬ごもりを忘れたクマが来る――「穴持たず」が引き起…
  • 10
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 1
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 2
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎の存在」がSNSで話題に、その正体とは?
  • 3
    『プレデター: バッドランド』は良作?駄作?...批評家たちのレビューは「一方に傾いている」
  • 4
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 5
    「座席に体が収まらない...」飛行機で嘆く「身長216c…
  • 6
    ドジャースの「救世主」となったロハスの「渾身の一…
  • 7
    「遺体は原型をとどめていなかった」 韓国に憧れた2…
  • 8
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」は…
  • 9
    筋肉を鍛えるのは「食事法」ではなく「規則」だった.…
  • 10
    「路上でセクハラ」...メキシコ・シェインバウム大統…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 5
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 6
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 7
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 8
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
  • 9
    今年、記録的な数の「中国の飲食店」が進出した国
  • 10
    【クイズ】1位は「蚊」...世界で「2番目に」人間を殺…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中