最新記事

世界に挑戦する日本人20

独占インタビュー:山下智久はなぜ海外を目指すのか

2022年9月7日(水)16時45分
小暮聡子(本誌記者)

magSR202209tomohisayamashita-3.jpg

『THE HEAD』 のキャストと過ごした3カ月で「価値観が変わった」と語る(19年、仏カンヌ) ARNOLD JEROCKI/GETTY IMAGES

前事務所に入る前から、人と違っていたいという変な反発心、反骨心があって。子供の時はサッカーがはやっていてみんなサッカー部に入るんだけど、じゃあ俺、野球いくわ、と。あまのじゃくなんですよ。

――『THE HEAD』は前事務所に所属していたときにつかんだ役だが、当時から海外作品のオーディションなどを受けていたのか。

外国の作品にもチャレンジしたいとずっと公言していて、25~26歳からオーディションはめちゃくちゃ受けていた。いくつ受けたか覚えてない。10では全くきかない数を受けて、ほぼ、9割落ちていた。

でも、スペインで経験したことが大きくて、そのあとは結構、最終審査とかにもよく行くようになりました。演技コーチをつけてもらった後は、反応も全く変わってきた。

演技の仕方で言うと、外国のほうが、よりそこにナチュラルに存在することを大事にするのかもしれない。先生いわく、リアルな状況やリアルな生活で、見られていないということをもっと意識してほしい、と。腕立て10回やってからこのセリフ言ってみて、と言われて「息が切れてセリフなかなか言えないっすね」「それだよ」って。違うことに意識があると、見られていることとかセリフを言うことを忘れる。そういう状況を無理やりつくらされたりとか。

あとは日本語と英語では、結論を最後に言うか最初に言うかで、気持ちの持っていき方が違うところがある。英語のように先に答えを言ってから説明するのと、答えを言うための説明をしていくのとでは、アプローチの仕方が違う。

外国の経験は日本で演じる際にもすごく生きていると思う。日本でも、見られていることを意識しないように、無意識に心掛けるようになった。集中力も高まったように思う。

――集中力はなぜ高まった?

瞑想などのトレーニングをして、心がブレなくなった。あとは新しい環境に身を置き、旅をしたりいろいろなものを見たことで心が強くなった。心が成長したというか、心の質量が大きくなった気がする。

例えば、最初に外国の人に会ったときは少しびくびくしていた。何を考えているか分からないな、という怖さがあったけれど、実際にその人たちと仕事をしたり友人関係を築けたりすると、ただの同じ人間じゃん、一緒じゃんっていう気持ちになれた。心が通じ合うと怖いものがなくなる。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

米ロ・ウクライナ三者協議、初日6時間で終了 領土な

ワールド

米エネ長官、IEA離脱の可能性示唆 「ネットゼロ目

ビジネス

不法移民減、雇用鈍化に影響 建設業・製造業で顕著=

ワールド

イラン、ホルムズ海峡一時閉鎖 軍事演習に伴う予防措
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:ウクライナ戦争4年 苦境のロシア
特集:ウクライナ戦争4年 苦境のロシア
2026年2月24日号(2/17発売)

帰還兵の暴力、ドローンの攻撃、止まらないインフレ。国民は疲弊しプーチンの足元も揺らぐ

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    オートミール中心の食事がメタボ解消の特効薬に
  • 2
    【銘柄】マイクロソフトの株価が暴落...「AI懸念」でソフトウェア株総崩れの中、投資マネーの新潮流は?
  • 3
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トランプには追い風
  • 4
    完全に「ホクロ」かと...医師も見逃した「皮膚がん」…
  • 5
    極超音速ミサイルが通常戦力化する世界では、グリー…
  • 6
    「ヒンメルならそうした」...コスプレイヤーが消火活…
  • 7
    川崎が「次世代都市モデルの世界的ベンチマーク」に─…
  • 8
    アメリカが警告を発する「チクングニアウイルス」と…
  • 9
    なぜ「あと1レップ」が筋肉を壊すのか...「高速パワ…
  • 10
    「目のやり場に困る...」アカデミー会場を席巻したス…
  • 1
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 2
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 3
    「罠に嵌められた」と主張するが...欧州で次々と摘発される中国のスパイ、今度はギリシャで御用
  • 4
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トラン…
  • 5
    【銘柄】マイクロソフトの株価が暴落...「AI懸念」で…
  • 6
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 7
    「ヒンメルならそうした」...コスプレイヤーが消火活…
  • 8
    なぜ「あと1レップ」が筋肉を壊すのか...「高速パワ…
  • 9
    がんは何を食べて生き延びるのか?...「ブドウ糖」の…
  • 10
    「目のやり場に困る...」アカデミー会場を席巻したス…
  • 1
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 2
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 3
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 4
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」…
  • 5
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 6
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 7
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた…
  • 8
    海上自衛隊が水中無人機(UUV)を導入 中国の海軍拡…
  • 9
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トラン…
  • 10
    「罠に嵌められた」と主張するが...欧州で次々と摘発…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中