最新記事

世界に挑戦する日本人20

アメリカを沸かせたジャニーズJr.! Travis Japan「実力勝負の場で自信も付いた」

2022年9月6日(火)18時41分
八木橋恵(ロサンゼルス在住ライター)、大橋 希(本誌記者)

magSR202209travisjapan-3.jpg

ワールド・オブ・ダンスで人々を魅了し、「観客賞」も受賞 WORLD OF DANCE

これについて彼らは「うれしい気持ちでいっぱい」「アメリカで何かを成し遂げるという、ファンのみんなとの約束を守ることができた」と率直に喜びを語る。

もちろん世界から集まったトップレベルのダンサーたちから受けた刺激は大きく、松倉いわく「めちゃくちゃ圧倒された。そろった群舞もすごいし、グループのパッションやそれぞれの色が感じられて。すごいなあと純粋に圧倒された」。

それでも松田が言うように、日本でもアメリカでも変わらないのは「自分たちが楽しんだ分だけ、反応をもらえる」こと。

「それはすごくありがたかった。自分たちのスキルを確かめたり、課題を見つけられたりするという意味でも、ファンの方やお客さんの反応はすごく勉強になる」

トラジャはこの少し前、7月12日に人気オーディション番組『アメリカズ・ゴット・タレント(AGT)』に出演し、「夢のハリウッド」の英語版を披露。大盛り上がりのスタンディングオベーションを受け、準決勝へと進んだ。

「日々成長を重ねている実感は全員あるが、それを目に見える結果として出せたのは本当に誇り」と、川島は言う。

「大会で順位が付いたり、オーディション番組で合格・不合格が出されるのは初めての経験だった。実力勝負の場で、自分たちのやってきたことが認められたからこその自信も付いた」

自分たちの力で道を開く

ロサンゼルスでは平日午前は語学学校に通い、午後にダンスレッスンやボイストレーニングを受ける生活を送る。日本と違って全員で受けるボイストレーニングでは、改めてメンバーの歌声の良さを知ったり、新たな一面に驚きを感じたり。

「ダンスレッスンも本当に刺激的。ほかの生徒たちのハングリー精神がすごくて......。みんなどんどん前に出ていくので、自分が油断してるといつの間にか先生が見えなくなっちゃう」と、七五三掛は笑う。

一軒家で共同生活を送るのも日本では考えられないこと。詳細は「企業秘密」だがけんかをすることもあり、その際にはきちんと話し合って解決するという。

家事も自分たちでこなすなか、些細なことでも「ありがとう」を伝えていくと決めている(ちなみに松田は皿洗い、中村はごみ出しをすることが多いそうだ)。

渡米前は心配もあったという中村は「思っていたような不安はないですね。夜が真っ暗だったり空が奇麗に見えたり、道行く人が気さくに挨拶してくれたり、日本とは違う環境の生活を楽しんでます」と屈託がない。楽しみはアメリカならではのステーキで、「めっちゃでかい肉の塊を食べられるのがうれしい。今日は元気がないなと思ったらでかいステーキを食べに行く」。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

アングル:フィリピンの「ごみゼロ」宣言、達成は非正

ワールド

イスラエル政府、ガザ停戦合意を正式承認 19日発効

ビジネス

米国株式市場=反発、トランプ氏就任控え 半導体株が

ワールド

ロシア・イラン大統領、戦略条約締結 20年協定で防
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:トランプ新政権ガイド
特集:トランプ新政権ガイド
2025年1月21日号(1/15発売)

1月20日の就任式を目前に「爆弾」を連続投下。トランプ新政権の外交・内政と日本経済への影響は?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「拷問に近いことも...」獲得賞金は10億円、最も稼いでいるプロゲーマーが語る「eスポーツのリアル」
  • 2
    【クイズ】世界で1番マイクロプラスチックを「食べている」のは、どの地域に住む人?
  • 3
    「搭乗券を見せてください」飛行機に侵入した「まさかの密航者」をCAが撮影...追い出すまでの攻防にSNS爆笑
  • 4
    轟音に次ぐ轟音...ロシア国内の化学工場を夜間に襲う…
  • 5
    【クイズ】次のうち、和製英語「ではない」のはどれ…
  • 6
    ティーバッグから有害物質が放出されている...研究者…
  • 7
    ドラマ「海に眠るダイヤモンド」で再注目...軍艦島の…
  • 8
    「ウクライナに残りたい...」捕虜となった北朝鮮兵が…
  • 9
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参…
  • 10
    雪の中、服を脱ぎ捨て、丸見えに...ブラジルの歌姫、…
  • 1
    ティーバッグから有害物質が放出されている...研究者が警告【最新研究】
  • 2
    体の筋肉量が落ちにくくなる3つの条件は?...和田秀樹医師に聞く「老けない」最強の食事法
  • 3
    睡眠時間60分の差で、脳の老化速度は2倍! カギは「最初の90分」...快眠の「7つのコツ」とは?
  • 4
    メーガン妃のNetflix新番組「ウィズ・ラブ、メーガン…
  • 5
    轟音に次ぐ轟音...ロシア国内の化学工場を夜間に襲う…
  • 6
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参…
  • 7
    「拷問に近いことも...」獲得賞金は10億円、最も稼い…
  • 8
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 9
    【クイズ】世界で1番マイクロプラスチックを「食べて…
  • 10
    ドラマ「海に眠るダイヤモンド」で再注目...軍艦島の…
  • 1
    ティーバッグから有害物質が放出されている...研究者が警告【最新研究】
  • 2
    大腸がんの原因になる食品とは?...がん治療に革命をもたらす可能性も【最新研究】
  • 3
    体の筋肉量が落ちにくくなる3つの条件は?...和田秀樹医師に聞く「老けない」最強の食事法
  • 4
    夜空を切り裂いた「爆発の閃光」...「ロシア北方艦隊…
  • 5
    インスタント食品が招く「静かな健康危機」...研究が…
  • 6
    ロシア軍は戦死した北朝鮮兵の「顔を焼いている」──…
  • 7
    TBS日曜劇場が描かなかった坑夫生活...東京ドーム1.3…
  • 8
    「涙止まらん...」トリミングの結果、何の動物か分か…
  • 9
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 10
    「戦死証明書」を渡され...ロシアで戦死した北朝鮮兵…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中