激変する「成績が良い」の基準──世界に遅れていた日本の初等中等教育が変わる
いままでとは違う、これからの「できる子」
しかしこのギガスクールの時代、日本の教育のありかたは、根本的な変革を余儀なくされます。
結果、起こるのは、一般的にいう「エリート」とか「成績のいい人」の基準が、いままでとは大きく変わってくるということです。これまでは、先生が一方的に教えてくれる「正解」をできるだけたくさん頭に覚えた生徒が、「成績が良い」生徒ということでした。
しかしこれからは、違います。ギガスクールでは、成績のいい子の基準は次のようなものになります。
・問題を発見できる子
・その問題をプレゼンできる子
・正解があるかどうかもわからない問題の正解を求めて探究できる子
・探究の結果をプレゼンできる子
・プレゼンを聴いて、質問のできる子
・自分の考えを積極的に述べてディスカッションできる子
10年もすれば、このギガスクールで育った第一世代が、大学卒の新入社員として、会社に入ってきます。このように育った世代が、入社3年目にして、早くも会社を大変革させる。そのような状況が、この国のいたるところで起こってくるのではないでしょうか。
「先生から教わるばかりでない教育」を受けてきた若者たちは、問いを見つけ、その問いについて自分の頭を使って考える、つまり思考する習慣ができているからです。
※第3回:子どもがすぐに「ググる」のはダメなのか?
『Googleが教えてくれた 英語が好きになる子の育てかた』
村上憲郎 著
CCCメディアハウス
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