最新記事

株の基礎知識

コロナで高値更新の意外な3銘柄 買うべきか、買わざるべきか?

2020年7月9日(木)06時45分
佐々木達也 ※株の窓口より転載

高値更新によってキーエンスの時価総額はおよそ11兆円となり、気づけばソフトバンクグループ<9984>や日本電信電話<9432>、ソニー<6758>などを上回り、東証の時価総額ランキングでトヨタ自動車<7203>に次ぐ2位に(6月3日時点)。今の日本株相場を象徴していると言えるでしょう。

また、工場で使われる空気圧機器大手のSMC<6273>や、自動運搬システムのダイフク<6383>なども、同様の理由で上場来高値を更新しています。

●パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス<7532>

ディスカウントストアの「ドン・キホーテ」や「ユニー」「長崎屋」などを傘下とするパン・パシフィック・インターナショナルホールディングス<7532>。規模の拡大による成長が続いており、前期(2019年6月期)まで営業利益は30期連続で増益となっていました。

2020年は新型コロナウイルスの影響で訪日外国人が激減し、インバウンドによる免税売上高が大きく減少。同社にとって大きな逆風となりました......が、巣ごもりによる買い溜め需要という強力な追い風が吹き、小売り業界の勝ち組として期待の買いが続き、6月に入っても上場来高値の更新が続いています。

kabumado20200709covidstocks-chart2C.png

●イー・ギャランティ<8771>

売掛債権の保証を手がける保証サービス企業がイー・ギャランティ<8771>です。創業間もないベンチャー企業や中小企業などが新規の取引などを行う際に、保証料を同社に支払うことにより、信用力を補完して商取引を円滑に行うことができます。

同社は独自の計算モデルを用いて債権などのリスク管理を行い、各地の地方銀行とも積極的に連携して取り扱い高を伸ばしながら成長を続けてきました。

そして今、新型コロナウイルスの影響により、企業間取引における信用リスクがこれまでよりも強く意識されるようになったことから、同社の業績に対する成長期待が高まっているのです。

株価は、2020年3月にコロナ禍が本格化して以降、上昇トレンドが続き、5月に2,300円の上場来高値を記録。以降は全体相場が強さを見せたこともあり調整色を強めていますが、調整一巡後は高値への再トライも期待できるかもしれません。

kabumado20200709covidstocks-chart3C.png

高値更新銘柄の見つけ方

上で説明したように、昨年来高値・年初来高値を更新する銘柄は中期的な上昇トレンド、上場来高値を更新した銘柄は長期的な上昇トレンドにある、と推察することができます。現在のように相場の先行きが不透明な状況では、高値更新という点から銘柄を探すことも効率的な方法となります。

【関連記事】「有事の円買い」は終わった? 新型コロナの景気後退懸念で変化の兆し

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

ロシア、インドの原油購入停止「承知せず」 米印合意

ワールド

ロシア、ウクライナのエネ施設に集中攻撃 新たな3カ

ワールド

焦点:外為特会、減税財源化に3つのハードル 「ほく

ワールド

スペイン、16歳未満のソーシャルメディア利用禁止へ
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:トランプの帝国
特集:トランプの帝国
2026年2月10日号(2/ 3発売)

南北アメリカの完全支配を狙うトランプの戦略は中国を利し、世界の経済勢力図を完全に塗り替える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「出禁」も覚悟? ディズニーランドで緊急停止した乗り物から「勝手に退出」する客の映像にSNS批判殺到
  • 2
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 3
    高市首相の発言は正しかった...「対中圧力」と「揺れるアメリカ」に向き合う「日本の戦略」とは?
  • 4
    トランプ不信から中国に接近した欧州外交の誤算
  • 5
    日本への威圧を強める中国...「レアアース依存」から…
  • 6
    ロシア軍の前線で「弾よけ」にされるアフリカ人...兵…
  • 7
    中国政府に転んだ「反逆のアーティスト」艾未未の正体
  • 8
    関節が弱ると人生も鈍る...健康長寿は「自重筋トレ」…
  • 9
    最長45日も潜伏か...世界が警戒する「ニパウイルス」…
  • 10
    地球の近くで「第2の地球」が発見されたかも! その…
  • 1
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 2
    中国で大規模な金鉱脈の発見が相次ぐ...埋蔵量は世界でも過去最大規模
  • 3
    180万トンの「リチウムごみ」を資源に...EV電池の「副産物」で建設業界のあの問題を解決
  • 4
    日本への威圧を強める中国...「レアアース依存」から…
  • 5
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」…
  • 6
    一人っ子政策後も止まらない人口減少...中国少子化は…
  • 7
    スペースXの宇宙飛行士の帰還が健康問題で前倒しに..…
  • 8
    ロシア軍の前線で「弾よけ」にされるアフリカ人...兵…
  • 9
    町長を「バズーカで攻撃」フィリピンで暗殺未遂、大…
  • 10
    「出禁」も覚悟? ディズニーランドで緊急停止した乗…
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 2
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 3
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した──台湾高官が分析
  • 4
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」…
  • 5
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【202…
  • 6
    海上自衛隊が水中無人機(UUV)を導入 中国の海軍拡…
  • 7
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」は…
  • 8
    防衛省が「新SSM」の映像を公開、ノルウェー・コング…
  • 9
    中国で大規模な金鉱脈の発見が相次ぐ...埋蔵量は世界…
  • 10
    【クイズ】韓国を抜いて1位に...世界で最も「出生率…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中