ヤマハとカワイ...「日本製ピアノ」が世界の舞台で愛される理由とは?
A Musical Journey Through Time
21年のショパンコンクールでは、イタリアの新興メーカーであるファツィオリのピアノを弾いたブルース・リウが優勝した NIFC GRZEDZINSKI
<世界の名だたるピアノメーカーの主戦場に日本のヤマハとカワイも挑む。2人の創業者のDNAを引き継ぐピアノが、世界のコンクールと家庭でその音色を響かせるまで>
日本人にとって、昔から身近な楽器であるピアノ。そのピアノが近年、世界で進化を続けている。中でも大きな位置を占めるのが日本の二大メーカーだ。
ピアノの歴史をひもとくと、ヨハン・ゼバスティアン・バッハが生きた17~18世紀には現在のようなピアノは存在せず、オルガンやチェンバロしかなかった。
本格的にピアノで作曲をする音楽家、例えばフランツ・シューベルトなどが登場するのは19世紀になってからだ。
19世紀当時、ウィーン周辺にはピアノ工房が林立していて、さながらカオス状態だった。そんな中からオーストリア皇帝フランツ・ヨーゼフ1世によって「宮廷および会議所御用達のピアノ製造業者」に選ばれたのがオーストリア製のベーゼンドルファーである。
それまでお上品なフランス製ピアノのプレイエルをリサイタルで弾いてはひと晩で壊していたフランツ・リスト(激しい演奏スタイルが人気だった)が、このピアノは壊れないと絶賛したのがベーゼンドルファーだった。
これに対し、いやいや、ピアノは深い響きとオーケストラのような表現力が大事だろうとフランスの作曲家クロード・ドビュッシーに絶賛されたのが、ドイツ製のピアノ、ベヒシュタインである。
一方、19世紀にドイツ出身の職人が新天地アメリカに渡り、ニューヨークで設立したピアノメーカー、スタインウェイ&サンズは、20世紀初頭にある戦略に活路を見いだした。
ドイツにも拠点を設ける一方(現在もニューヨークとハンブルクに工場を持つ)、セルゲイ・ラフマニノフやアルトゥール・ルービンシュタインといったビッグネームの演奏家・作曲家に楽器を提供。ブランドの付加価値を高め、販路を広げるという戦略だ。
コンサートやリサイタルでスタインウェイしか使用しない彼らはスタインウェイ・アーティストと呼ばれ、ウラディーミル・ホロヴィッツ、グレン・グールド、マルタ・アルゲリッチといったそうそうたる顔触れが仲間に加わった。
きらびやかな音色と高いスペックを備えたスタインウェイのピアノは彼らと共に成長した。
-
生成AI商材/大手外資系「インサイドセールス「SV候補」」/その他コンサルティング系
ブリッジインターナショナル株式会社
- 東京都
- 年収340万円~450万円
- 正社員
-
プロダクトエンジニア「ポテンシャル採用/大手や外資系など3000社に導入/HR SaaS「ミキワメ」/東京メトロ日比谷線虎ノ門ヒルズ駅から徒歩2分/東京都/web系SE・PG
株式会社リーディングマーク
- 東京都
- 年収400万円~550万円
- 正社員
-
外資系フォワーダー「国際物流 総合職/営業/輸出入事務/」
THI Japan株式会社
- 東京都
- 月給30万3,360円~
- 正社員
-
大手・外資系企業の「採用コンサルタント」/航空業界
株式会社トライアンフ
- 東京都
- 月給31万2,100円~40万5,730円
- 正社員






