「教養=知識量」の勘違い──AIに仕事を奪われない「転の思考」を身に着ける読書術とは
繰り返しますが、本は簡単に結論や答えを教えてはくれません。大切なのはファクトの先の「でも、だから何?」という問いです。私は、自分の思考の道筋、自分がどう動かされたのかを書いていきたい。それが書けないなら、文章を書く意味などないと思っています。
問いを立てる力を持つ。これは文章を書く仕事以外でも大切なことではないでしょうか。「転」の思考や発想を持つビジネスパーソンは、ChatGPTに仕事を奪われることはないでしょう。
──最後に改めて、近藤さんにとって教養とは何でしょうか?
『百冊で耕す』では太宰の「正義と微笑」を引き合いにしましたが、教養とは「cultivate」、つまり耕されること。教養のある人とは、「よく耕されている人」のことです。
私は鴨撃ちの猟師であり、米をつくる百姓もしていますが、米をつくるには土を耕すことが欠かせません。土をひっくり返し、空気を入れる。そうすると窒素と反応して有機物になって、それが栄養となります。すると米がよく育つ。これがカルティベートです。
自分の凝り固まった表層をひっくり返して、空気を入れる。文学でも音楽でも映画でも、それによってひっくり返されて、外部の空気があたって自分が変わる。そして読んでよかったな、聴いてよかったな、観てよかったな、という栄養物が生まれる。よく耕されている。よく耕されると、結果、「いい人」になる。いい人になること。人にやさしい人になること。これが私の考える教養の定義です。
近藤康太郎(こんどう・こうたろう)
朝日新聞編集委員/作家。著書に『三行で撃つ』(CCCメディアハウス)、『アロハで田植え、はじめました』(河出書房新社)他多数。朝日新聞紙面では、名物コラム「多事奏論」を担当する他、5月より「新聞記者の文章術」がはじまる。
特設サイト:近藤康太郎『百冊で耕す』『三行で撃つ』(※試し読みや関連記事を公開中)
『百冊で耕す 〈自由に、なる〉ための読書術』
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