- HOME
- コラム
- プリンストン発 日本/アメリカ 新時代
- 東京都議選の争点は、五輪とコロナだけでなく山のよう…
東京都議選の争点は、五輪とコロナだけでなく山のようにある
3点目は財政です。東京都にとって財政上の余裕資金にあたる財政調整基金(財調)が急速に底をつく事態となっています。2019年度末には約9032億円あった財調の基金が、感染拡大防止協力金の支給などコロナ禍対策に資金を投入した結果、最新の報道によれば2021年度末には21億円程度となる見通しだというのです。
もちろん、不正に関しては厳しく摘発すべきですが、協力金の支給に関しては都議会の決定であり、世論も後押しした政策です。ですから今になって否定したり、犯人探しをするのは違うと思います。そうではあるのですが、結果として基金が激減したのは事実であり、財政に関して根本的な立て直し策を立てなくてはなりません。
アメリカのバイデン政権の場合は、コロナ禍で疲弊した各州財政には連邦(国)が巨額の支援を行いつつあります。同じように国に支援を求めるのか、それとも増税をするのか、あるいは少なくとも都民には「ふるさと納税」を禁止して税収確保に動くのか、今ここで議論をしておくことは大切だと思います。
これからの東京都は巨大な高齢単身世帯を抱えていくことになります。人生の長い時間を東京の経済に貢献してきた世代に対して、東京都は必要な生活環境を維持する責任があります。その責任を全うし、そしてその後も東京という都会が生き残るために、財政に関する議論から逃げるべきではありません。
このように東京都政には、議論すべき点、つまり選挙戦の争点が山のようにあるわけで、あらためて真剣な政策論議を通じて民意が示されるよう願うばかりです。
「DeepSeekショック」の株価大暴落が回避された理由 2025.01.29
驚きの大統領就任演説、インフレ退治を約束したトランプ 2025.01.22
ロス山火事で崩壊の危機、どうなるアメリカの火災保険 2025.01.15
日鉄はUSスチール買収禁止に対して正々堂々、訴訟で勝負すればいい 2025.01.08
日本企業の国内軽視が招いた1人当たりGDPの凋落 2024.12.25
日産とホンダの経営統合と日本経済の空洞化を考える 2024.12.18
医療保険CEO銃殺事件が映すアメリカの現在 2024.12.11
-
外資系顧客向けシステムエンジニア/システムインテグレータ・ソフトハウス
株式会社リファルケ
- 東京都
- 年収450万円~1,260万円
- 正社員
-
経験1年必須/ITコンサル/SE/Sierからコンサルタントへ/外資系プロジェクト有/残業少
株式会社ノースサンド
- 東京都
- 年収500万円~1,600万円
- 正社員
-
経験者優遇!Recruitment Consultant「外資系製薬・メディカルデバイス領域専任」
株式会社ジェイ エイ シー リクルートメント
- 東京都
- 年収550万円~1,500万円
- 正社員
-
「外資系クライアント支払コーディネーター」英語力を活かす!“サポートする”やりがい+働きやすい職場環境
RSM汐留パートナーズ株式会社
- 東京都
- 年収350万円~500万円
- 正社員