- HOME
- コラム
- From the Newsroom
- 『セックス・アンド・ザ・シティ2』がやっぱり楽しみ…
コラム
ニューズウィーク日本版編集部 From the Newsroom
『セックス・アンド・ザ・シティ2』がやっぱり楽しみな理由
アメリカで5月28日、日本で6月4日に公開される映画『セックス・アンド・ザ・シティ2』(SATC2)の関連ニュースが少しずつ増えてきている。大ヒットした前作の公開から2年、TVドラマの初放映からは10年以上もたっていて、いい加減飽きないのか? と思う人もいるだろう。が、まだまだ人気は衰えないと思う。
先日、映画宣伝会社の人が「『噂のモーガン夫妻』の公開初日が満員だったんです。女性たちはやっぱりこういう映画を観たいんだ! と改めて思いました」と言っていた。
いまさらヒュー・グランドのラブコメ? しかも相手はサラ・ジェシカ・パーカー、舞台はニューヨークでSATCと大いにかぶるぞ!? と思っていたが、そのあたりは大いなるマンネリでもかまわないようだ。ちょっぴり笑えてちょっぴりドキドキするお話が、女性たちはやっぱり好き、ということ。
前作の映画版SATCはテレビシリーズよりセックスや恋愛のネタが薄まって、人との結びつきや絆についての物語に仕上がっていた。たぶん今回もその傾向は変わらないのではないか。
なにせキャリー、サマンサ、ミランダ、シャーロットはみんな40代や50代で、セックスばかり考えてもいられない年齢。そしてそれぞれ育児で疲れたり、仕事と家庭の両立で悩んだり、離婚の危機に陥ったり――。とまあ、ありがちな展開になるようだが、4人とともに年をとってきたファンが自分を重ね合わせるには、それが自然な流れだろう。
でもそうした現実的な話だけでなく、(ちょっとは現実離れした)セックスや恋愛話も盛り込まれていてほしいと思う。セックスについてのありがちな考え(例えば、40、50代の女性ともなればそういうものとは無関係、といった考えとか)と無関係なところがSATCの持ち味だったはずだから。
ちなみに、このドラマで有名になった靴デザイナーのマノロ・ブラニクが「『セックス・アンド・ザ・シティ』のことを言われるのはもううんざり」と言っていて、今回の映画ではクリスチャン・ルブタンの靴がキャリーのお気に入りとなるようだ。
私が楽しみなのは、キャリーの元彼エイダンが登場すること。キャリーにはビッグじゃなくて、エイダンを選んでほしかったから!
――編集部・大橋希
この筆者のコラム
COVID-19を正しく恐れるために 2020.06.24
【探しています】山本太郎の出発点「メロリンQ」で「総理を目指す」写真 2019.11.02
戦前は「朝鮮人好き」だった日本が「嫌韓」になった理由 2019.10.09
ニューズウィーク日本版は、編集記者・編集者を募集します 2019.06.20
ニューズウィーク日本版はなぜ、「百田尚樹現象」を特集したのか 2019.05.31
【最新号】望月優大さん長編ルポ――「日本に生きる『移民』のリアル」 2018.12.06
売国奴と罵られる「激辛トウガラシ」の苦難 2014.12.02