コラム
私的映画論 森達也
私的映画論 森達也

韓国現代史の暗部を描くポリティカル・ノワール、『ソウルの春』の実力

<1979年の粛軍クーデターをテーマに、韓国でも日本でもヒットした『ソウルの春』はエンタメながら政治家や軍人への批判をためらわない> 197

2025.02.22
私的映画論 森達也

イスラエルとパレスチナの監督が撮った『ノー・アザー・ランド』が呼び起こす本音と建前の板挟み

<ドキュメンタリー映画『ノー・アザー・ランド 故郷は他にない』はイスラエルの無慈悲な行為を映す一方、監督たちの対話には希望も感じさせる> イ

2025.02.08
私的映画論 森達也

タイトルもストーリーも奇妙だけど、甘さと苦みの配合が絶妙な『ガープの世界』

<1983年の公開当時、ジョージ・ロイ・ヒル監督の新作なら絶対に見逃せないと考えた。僕の周囲ではあまり評判はよくないが......> 日本で

2025.01.23
私的映画論 森達也

ナチスへの復讐劇『手紙は憶えている』とイスラエルをめぐるジレンマ

<ユダヤ人迫害への後ろめたさから戦後の西洋世界はイスラエルの加害を強く批判できない。そのジレンマを反転させながらクリアした映画が『手紙は憶え

2025.01.17
私的映画論 森達也

和歌山県太地町のイルカ漁を告発した映画『ザ・コーヴ』は反日なのか?

<2010年の公開時に上映中止騒動が起きた『ザ・コーヴ』。「プロパガンダ映画」と批判する人は多いが、表現の本質はプロパガンダだ> 僕が監督し

2024.12.21
私的映画論 森達也

統合失調症の姉と、姉を自宅に閉じ込めた両親の20年を記録した『どうすればよかったか?』

<医師で研究者でもある父と母は姉の病気をかたくなに認めず、長年自宅に閉じ込めた――「どうすればよかったか?」に答えはあるのか> ときおり電車

2024.12.07
私的映画論 森達也

偶然が重なり予想もしない展開へ......圧倒的に面白いコーエン兄弟の『ファーゴ』

<明確な悪人が登場せず、人間の複雑さを見せてくれる『ファーゴ』はテレビシリーズもいい> 公開は1996年。僕がオウム真理教信者のテレビドキュ

2024.11.22
私的映画論 森達也

韓国スパイ映画『工作』のような国家の裏取引は日本にもある?

<北朝鮮に潜入した韓国スパイが主人公の『工作 黒金星と呼ばれた男』が描いているのは、陰謀論か> 『工作 黒金星(ブラック・ヴィーナス)と呼ば

2024.10.31
私的映画論 森達也

無罪確定の袴田巖さんを22年取材した『拳と祈り』は1つの集大成

<『拳と祈り』は巌さんや秀子さんの素顔を捉えたウェルメイドなドキュメンタリー。再審無罪が確定した今、捜査機関による証拠捏造について明らかにす

2024.10.19
私的映画論 森達也

『シビル・ウォー』のテーマはアメリカの分断だと思っていたが......

<『シビル・ウォー アメリカ最後の日』のアレックス・ガーランド監督は政治的な寓話よりも、エンタメ色を強調したかったようだ> 映画を映画館で観

2024.10.12
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