深読みしても無駄? 究極的に変な映画、森田芳光『家族ゲーム』は実験とエンタメの融合作
この頃、自主制作映画出身の監督は、現場でかなりいじめられていたとよく耳にした。たたき上げからすれば、いい気になるなよとの感覚があったとしても当然だ。ならば5作目とはいえまだまだ新参の森田が、これだけ意味不明なシーンを、現場でプロのキャストとスタッフたちにどのように説明したのだろう。これがいちばん不思議だ。撮影は職人肌の前田米造。指示される演出プランに、それは映画の文法ではないと拒絶しなかったのか。メインキャストは松田優作に伊丹十三と最強のうるさ型。この2人だって納得できない演出に応じるとは思えない。
生前の森田とは面識はない。だから作品を観ただけの結論だが、監督としての説得力が圧倒的なのだろう。ある意味でカリスマだ。だからこそアバンギャルドな演出が可能になった。実験的な要素と商業的なエンタメが見事に融合した作品だ。
『家族ゲーム』(1983年)
監督/森田芳光
出演/松田優作、伊丹十三、由紀さおり、宮川一朗太
<本誌2021年9月21日号掲載>
日本軍の捕虜虐待を描きながら「反日映画」にされなかった『太陽の帝国』の不思議 2025.09.06
抽象的で理解の難しい『2001年宇宙の旅』が世に残り続ける理由 2025.08.21
権力vs国民の知る権利、『ペンタゴン・ペーパーズ』でスピルバーグが問うたもの 2025.07.08
40年ぶりに観返した『狼たちの午後』はやはりリアルな傑作だった 2025.06.21
-
生成AI商材/大手外資系「インサイドセールス「SV候補」」/その他コンサルティング系
ブリッジインターナショナル株式会社
- 東京都
- 年収340万円~450万円
- 正社員
-
外資系企業の総務/メール室メイン/未経験歓迎 月23万円~港区 20代・30代活躍中/土日祝休み
グローブシップ・ソデクソ・コーポレートサービス株式会社
- 東京都
- 月給23万円~25万円
- 正社員
-
外資系製造業大手の総務アウトソーシングのアシスタン 永田町駅
株式会社スタッフサービス ITソリューション
- 東京都
- 月給23万5,000円~
- 正社員
-
東京/外資系投資銀行のチーム秘書/土日祝休 年収350万円~ コミュ力活かせる 20代・30代活躍中
グローブシップ・ソデクソ・コーポレートサービス株式会社
- 東京都
- 月給25万円~30万円
- 正社員