コラム

<3分解説>ブラジルってどんな国? 個性豊かな文化が共存する多民族国家

2024年06月04日(火)09時48分

景勝地

コルコバードの丘:リオ・デジャネイロに位置する。高さ30メートルのキリスト像で有名で、リオの街を一望することができる。

ブラジル観光コルコバードの丘

コパカバーナ海岸:4.3kmのリオのビーチの一部。世界中から観光客が集まる人気のビーチ。

ブラジル観光コパカバーナ海岸

イグアスの滝:ブラジル、アルゼンチン、パラグアイの3カ国にわたって流れる全長1,320kmのイグアス川の下流にある。

ブラジル観光イグアスの滝(写真AC)

著名人

ネイマール(1992年~)...ブラジル代表のサッカー選手。ブラジル代表歴代最多得点記録保持者。サンパウロ州モジ・ダス・クルーゼス出身。

アイルトン・セナ(1960~1994年)...F1世界選手権において3度ワールドチャンピョンを獲得したレーシングドライバー。サンパウロ州出身。

パウロ・コエーリョ(1947年~)...ブラジルの作詞家・小説家。代表作『アルケミスト - 夢を旅した少年』(O Alquimista)はブラジル国内での販売が20万部を超え、日本を含む38ヵ国の言語に翻訳された世界的ベストセラー

トリビア

 これだけ知っていれば"通"気分

●熱帯のイメージがあるブラジルにも実は雪の降る地域がある。サンタカタリーナ州などのブラジル南部には氷点下となる場所もあり、冬に雪が降る年もある。

●ブラジルの北東部に位置するレンソイス・マラニャンセス国立公園にある湖は、乾季になると水が干上がるが、雨季になるとどこからともなく魚がやってくることで知られる。

●人気バンド、ポルノグラフィティの代表作の1つ「サウダージ」は日本語に訳しづらいポルトガル語として有名。「郷愁」、「懐かしさ」などの訳語がついている。

姉妹都市

自治体名:群馬県大泉市
提携自治体名:グアラチンゲター
提携年:1992年
概要・経緯: 民間交流を契機として、グアラチンゲター市長一行が大泉町を訪れたり、町執行部、議会関係者らが親善訪問を行ったりするなど、相互交流を図ってきた。

自治体名:山梨県山梨市
提携自治体名: ミナス・ジェライス州
提携年:1973年
概要・経緯: 当時の県知事が1968年と71年にブラジルを訪問し、発展性に感銘を受け、経済と文化両面での結びつきを強めたいと企図。素晴らしい景色や、優秀な人材の宝庫という共通点から提携に至った。

自治体名:岐阜県中津川市
提携自治体名:レジストロ
提携年:1980年
概要・経緯: 1978年、日本移民70年の祭典で放送された日本のテレビ番組に映った日系人が「私たちは正真正銘のブラジル国民だが、日本の話を聞くと体の中の血がおどる」と述べたことに対し。中津川市長(当時)が感動し、提携を決めた。

自治体名:大阪府大阪市
提携自治体名:サンパウロ市
提携年:1969年
概要・経緯: ブラジル在住日系人約80万人の約7割が集中しているといわれるサンパウロ州は日本と密接な関係がある。特に商工業都市としてその性格、規模が大阪市と類似していることから、1960年代に現地日系政財界人を中心に提携の機運が盛り上がった。

※記事中の数値や史実は、主に外務省ホームページ「国・地域>基礎データ」に準拠、「過去の万博」は過去の開催概要の記載・説明に準拠

20250225issue_cover150.png
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2025年2月25日号(2月18日発売)は「ウクライナが停戦する日」特集。プーチンとゼレンスキーがトランプの圧力で妥協? 20万人以上が死んだ戦争は本当に終わるのか

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら


プロフィール

くらふと

主に小中高生向けに異文化理解や世界の諸問題に関するワークショップなどの活動を行う東京外国語大学のボランティアサークル。(協力:南龍太)
Instagram:@tufs_kraft
X:@TUFS_KRAFT

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

中国副首相が米財務長官と会談、対中関税に懸念 対話

ビジネス

アングル:債券市場に安心感、QT減速観測と財務長官

ビジネス

米中古住宅販売、1月は4.9%減の408万戸 4カ

ワールド

米・ウクライナ、鉱物協定巡り協議継続か 米高官は署
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:ウクライナが停戦する日
特集:ウクライナが停戦する日
2025年2月25日号(2/18発売)

ゼレンスキーとプーチンがトランプの圧力で妥協? 20万人以上が死んだ戦争が終わる条件は

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    口から入ったマイクロプラスチックの行く先は「脳」だった?...高濃度で含まれる「食べ物」に注意【最新研究】
  • 2
    人気も販売台数も凋落...クールなEVテスラ「オワコン化」の理由
  • 3
    がん細胞が正常に戻る「分子スイッチ」が発見される【最新研究】
  • 4
    飛行中の航空機が空中で発火、大炎上...米テキサスの…
  • 5
    1888年の未解決事件、ついに終焉か? 「切り裂きジャ…
  • 6
    ソ連時代の「勝利の旗」掲げるロシア軍車両を次々爆…
  • 7
    動かないのに筋力アップ? 88歳医大名誉教授が語る「…
  • 8
    ビタミンB1で疲労回復!疲れに効く3つの野菜&腸活に…
  • 9
    私に「家」をくれたのは、この茶トラ猫でした
  • 10
    【クイズ】世界で1番マイクロプラスチックを「食べて…
  • 1
    口から入ったマイクロプラスチックの行く先は「脳」だった?...高濃度で含まれる「食べ物」に注意【最新研究】
  • 2
    がん細胞が正常に戻る「分子スイッチ」が発見される【最新研究】
  • 3
    戦場に「北朝鮮兵はもういない」とロシア国営テレビ...犠牲者急増で、増援部隊が到着予定と発言
  • 4
    人気も販売台数も凋落...クールなEVテスラ「オワコン…
  • 5
    動かないのに筋力アップ? 88歳医大名誉教授が語る「…
  • 6
    朝1杯の「バターコーヒー」が老化を遅らせる...細胞…
  • 7
    7年後に迫る「小惑星の衝突を防げ」、中国が「地球防…
  • 8
    墜落して爆発、巨大な炎と黒煙が立ち上る衝撃シーン.…
  • 9
    ビタミンB1で疲労回復!疲れに効く3つの野菜&腸活に…
  • 10
    「トランプ相互関税」の範囲が広すぎて滅茶苦茶...VA…
  • 1
    週刊文春は「訂正」を出す必要などなかった
  • 2
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる唯一の方法
  • 3
    【一発アウト】税務署が「怪しい!」と思う通帳とは?
  • 4
    口から入ったマイクロプラスチックの行く先は「脳」…
  • 5
    「健康寿命」を延ばすのは「少食」と「皮下脂肪」だ…
  • 6
    1日大さじ1杯でOK!「細胞の老化」や「体重の増加」…
  • 7
    戦場に「北朝鮮兵はもういない」とロシア国営テレビ.…
  • 8
    がん細胞が正常に戻る「分子スイッチ」が発見される…
  • 9
    有害なティーバッグをどう見分けるか?...研究者のア…
  • 10
    世界初の研究:コーヒーは「飲む時間帯」で健康効果…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story