コラム

ワクチンが効かない?南アフリカ変異株「オミクロン」、悪夢のシナリオ

2021年11月27日(土)11時38分

「世界中でワクチンを接種し続けることは重要だが、現在のワクチンを改良して複数の変異株に対してより効果的なものにするために努力と資源を集中しなければならない。CEPIの戦略は既存のワクチンの効果を最大化するよう配分を最適化すること、ワクチンを改良して免疫を回避する変異株の出現に備えることだ」

「私たちはウイルスのさまざまな部分を標的にしたワクチンや、感染を阻止する可能性のある鼻腔用ワクチンなど、現在のワクチンより優れた効果を発揮する次世代ワクチンを開発している。CEPIは変異体を即座に検出するように設計された世界的なシステムの一部で、世界的な研究ネットワークに警告を発することができる」

ピーコック教授が指摘するように、私たちはオミクロン株への警戒を最高レベルに上げるとともに、ゲノム解析に基づき既存のワクチンを改良し、今度は先進国や富裕国からではなく、感染が深刻な地域から接種を展開していくグローバルな態勢づくりが急務であることは言うまでもない。


プロフィール

木村正人

在ロンドン国際ジャーナリスト
元産経新聞ロンドン支局長。憲法改正(元慶応大学法科大学院非常勤講師)や国際政治、安全保障、欧州経済に詳しい。産経新聞大阪社会部・神戸支局で16年間、事件記者をした後、政治部・外信部のデスクも経験。2002~03年、米コロンビア大学東アジア研究所客員研究員。著書に『欧州 絶望の現場を歩く―広がるBrexitの衝撃』(ウェッジ)、『EU崩壊』『見えない世界戦争「サイバー戦」最新報告』(いずれも新潮新書)。
masakimu50@gmail.com
twitter.com/masakimu41

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