コラム
外交官の万華鏡 河東哲夫

河東哲夫

(かわとう・あきお)外交アナリスト。
外交官としてロシア公使、ウズベキスタン大使などを歴任。メールマガジン『文明の万華鏡』を主宰。著書に『米・中・ロシア 虚像に怯えるな』(草思社)など。最新刊は『日本がウクライナになる日』(CCCメディアハウス)  <筆者の過去記事一覧はこちら

外交官の万華鏡 河東哲夫

中国・ロシアが退潮する世界で、際立つ日米協調「G1.5」の存在感

<欧州議会選もペルシャ湾への米艦派遣も結局腰砕け――習近平もプーチンも弱みを抱えて笑うのは「安倍トラ」だけ> 国際問題は闇に輝くネオンのごと

2019.06.13
外交官の万華鏡 河東哲夫

東欧革命から30年──「自由かパンか」で歴史は動く

<89年以来の民主化はロシアや東欧で風前の灯火――日本や中国にも影響を与える「分配」の呪縛は解けるのか> 89年、東欧の自由化への動きがポー

2019.05.31
外交官の万華鏡 河東哲夫

大聖堂崩落が告げる「欧州の終焉」......しかし西欧的価値観の輝きは永遠に

<大聖堂崩落と欧州議会の極右化で「西洋の没落」は確定か――それでも人間中心主義と民主主義は死なず> 4月15日、フランスの首都パリのノートル

2019.05.17
外交官の万華鏡 河東哲夫

金の切れ目が縁の切れ目、中国「一帯一路」夢のあとさき

<100カ国以上を招き中世のモンゴル帝国さながらの中国主導経済圏構想は、厳しい投資環境と外貨不足でもはや息切れ> 中国の首都北京で4月25~

2019.05.03
外交官の万華鏡 河東哲夫

ロシアの軍事的挑発と脆弱な経済──プーチン政権カウントダウン

<「なめるなよ」と管を巻く危うい酔態はロシアの伝統? ベネズエラ派兵のパフォーマンスに見るロシアの命脈> 3月23日、ロシアはベネズエラに輸

2019.04.13
外交官の万華鏡 河東哲夫

国家元首かアイドルか......人権なき「天皇制」の未来は

<「万世一系」と敗戦処理により酷で半端な存在に? 天皇退位を前に考えるタブーなき改革案> 今上天皇の生前退位が4月末に迫るなか、この機会に天

2019.03.28
外交官の万華鏡 河東哲夫

世界を支配するのは、米軍でも米ドルでもなく「米国法」

<世界を畏怖させるトランプの剛腕とワシントンの慣性――国際法でもないアメリカ法がなぜ世界を締め上げるのか> 今の世界は、「トランプのアメリカ

2019.03.16
外交官の万華鏡 河東哲夫

米中対立時代のサバイバル術──日本流「二股」戦術も限界か

<米政権の関税引き上げで中国の「輸出基地」モデルは終焉――それでも13億人の巨大市場の吸引力は断ち切れない> 90年代、冷戦終結で世界経済は

2019.03.05
外交官の万華鏡 河東哲夫

「やっかいな隣人」韓国のトリセツ

<南北接近で日米韓の連携が崩れる時代――パワーポリティクスの東アジアを生き延びる術> 日韓の関係は、浮き沈みを繰り返すもの。98年からの韓国

2019.02.14
外交官の万華鏡 河東哲夫

トランプ「対中カード」外交で捨て駒にされる台湾

<再統一を迫る中国と武器供与で対抗するアメリカ――住民が米中対立の犠牲にならないために日本ができること> 台湾というと、日本もアメリカも「対

2019.02.05
MAGAZINE
特集:ウクライナが停戦する日
特集:ウクライナが停戦する日
2025年2月25日号(2/18発売)

ゼレンスキーとプーチンがトランプの圧力で妥協? 20万人以上が死んだ戦争が終わる条件は

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    口から入ったマイクロプラスチックの行く先は「脳」だった?...高濃度で含まれる「食べ物」に注意【最新研究】
  • 2
    人気も販売台数も凋落...クールなEVテスラ「オワコン化」の理由
  • 3
    がん細胞が正常に戻る「分子スイッチ」が発見される【最新研究】
  • 4
    1888年の未解決事件、ついに終焉か? 「切り裂きジャ…
  • 5
    飛行中の航空機が空中で発火、大炎上...米テキサスの…
  • 6
    ソ連時代の「勝利の旗」掲げるロシア軍車両を次々爆…
  • 7
    私に「家」をくれたのは、この茶トラ猫でした
  • 8
    動かないのに筋力アップ? 88歳医大名誉教授が語る「…
  • 9
    【クイズ】世界で1番マイクロプラスチックを「食べて…
  • 10
    ビタミンB1で疲労回復!疲れに効く3つの野菜&腸活に…
  • 1
    口から入ったマイクロプラスチックの行く先は「脳」だった?...高濃度で含まれる「食べ物」に注意【最新研究】
  • 2
    がん細胞が正常に戻る「分子スイッチ」が発見される【最新研究】
  • 3
    戦場に「北朝鮮兵はもういない」とロシア国営テレビ...犠牲者急増で、増援部隊が到着予定と発言
  • 4
    人気も販売台数も凋落...クールなEVテスラ「オワコン…
  • 5
    動かないのに筋力アップ? 88歳医大名誉教授が語る「…
  • 6
    朝1杯の「バターコーヒー」が老化を遅らせる...細胞…
  • 7
    7年後に迫る「小惑星の衝突を防げ」、中国が「地球防…
  • 8
    墜落して爆発、巨大な炎と黒煙が立ち上る衝撃シーン.…
  • 9
    ビタミンB1で疲労回復!疲れに効く3つの野菜&腸活に…
  • 10
    「トランプ相互関税」の範囲が広すぎて滅茶苦茶...VA…
  • 1
    週刊文春は「訂正」を出す必要などなかった
  • 2
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる唯一の方法
  • 3
    【一発アウト】税務署が「怪しい!」と思う通帳とは?
  • 4
    口から入ったマイクロプラスチックの行く先は「脳」…
  • 5
    「健康寿命」を延ばすのは「少食」と「皮下脂肪」だ…
  • 6
    1日大さじ1杯でOK!「細胞の老化」や「体重の増加」…
  • 7
    がん細胞が正常に戻る「分子スイッチ」が発見される…
  • 8
    戦場に「北朝鮮兵はもういない」とロシア国営テレビ.…
  • 9
    有害なティーバッグをどう見分けるか?...研究者のア…
  • 10
    世界初の研究:コーヒーは「飲む時間帯」で健康効果…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中