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北京五輪のアプリに、個人情報漏洩、検閲キーワードなど、深刻な問題が見つかった
3.検閲用のキーワードの存在
アプリには検閲用のキーワードリストが含まれており、新疆ウイグル自治区やチベットなどの問題や中国政府機関など、さまざまな言葉が対象となっていた。調査時点ではキーワードリストは利用されていなかったが、その理由は不明だった。
中国製アプリでは、こうした検閲用のキーワードが登録されており、チャットなどで使用できなくなっていることはよくあるという。シチズンラボはキーワードのリストをGitHubで公開しており、誰でも見ることができる。これを見るとなにを気にしているのがよくわかる。

4.ガイドライン違反、法令違反
これらの問題は、アンドロイドやiOSのアプリストアのガイドラインに違反しており、中国の法律にも違反している可能性があった。そのため、修正しないとガイドライン違反でアプリストアから削除されるなどの問題が起こる危険があるので、修正される可能性が高い。
中国には自分のスマホを持ち込まないよう
すでに中国での監視活動に対する注意喚起がアメリカを始めとする各国で行われている。アメリカのオリンピック・パラリンピック委員会のアドバイザリーは、「すべての機器が監視されると考えるべきである」とし、「データの安全性やプライバシー保護はない」と語っている。
また、多くの国が選手たちに中国には自分のスマホを持ち込まず、臨時のスマホを用意することも勧めているという。今回のシチズンラボのレポートはこうした懸念が現実におきていることを示したと言える。
シチズンラボは過去にはZOOMの内容が中国に漏れて、検閲されている可能性を指摘したこともあり、こうした問題が中国のアプリで起こるのは驚くには当たらないとしている。なお、実際にZOOMの内容が検閲されていたことはその後明らかになり、中国から指示を受けていた関係者が訴追された。オリンピックは政治的イベントである。このアプリに限らず、さまざまな問題が噴出する可能性がある。
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