米、ガザの人道状況改善をイスラエルに要求 軍事支援への影響示唆
ブリンケン米国務長官とオースティン国防長官はイスラエル当局に書簡を送り、パレスチナ地区ガザにおける人道状況の改善に向けた措置を30日以内に講じるよう要請した。(2024年 ロイター/Hatem Khaled)
[ワシントン 15日 ロイター] - ブリンケン米国務長官とオースティン国防長官はイスラエル当局に書簡を送り、パレスチナ地区ガザにおける人道状況の改善に向けた措置を30日以内に講じるよう要請した。報道や関係筋の情報から分かった。措置が講じられなければ、米国による軍事支援に影響する可能性も示唆した。
両長官は13日付の書簡で「ガザにおける人道状況の悪化を巡る米政府の深い懸念を強調する」とし、状況の改善に向け「今月中にイスラエル政府による緊急かつ継続的な行動を求める」とした。
書簡には、援助物資の搬入に向けて1日当たり最低350台のトラックのガザ入りを可能にするなど、イスラエルが30日以内に取るべき具体的な措置が盛り込まれている。
書簡は米国の人道支援を妨害する国への軍事支援を禁じる米国法に言及し、「一連の措置を実施し維持するという継続的な取り組みが示されなければ、米国の政策やその関連法に影響が及ぶ可能性がある」とした。