米当局、イラン革命防衛隊員3人起訴 トランプ陣営ハッキングで
9月27日、米司法省は、トランプ前大統領の選挙陣営をハッキングし、11月の大統領選に干渉したとして、イラン革命防衛隊の隊員3人を起訴したと発表した。2022年撮影(2024年 ロイター/Dado Ruvic)
Andy Sullivan
[ワシントン 27日 ロイター] - 米司法省は27日、トランプ前大統領の選挙陣営をハッキングし、11月の大統領選に干渉したとして、イラン革命防衛隊の隊員3人を起訴したと発表した。
イランは26日、同国が元米政府高官を標的にしたという主張は根拠がないとコメントしていた。
ガーランド米司法長官は記者会見で、3被告がトランプ陣営の弱体化を狙ったと指摘。今回の選挙戦で「イランのサイバー活動がますます活発になっている」と述べた。
起訴状によると、3被告は陣営関係者にフィッシング攻撃を仕掛けて討論会の準備資料や副大統領候補の履歴などの内部資料を窃取し、メディアや出馬撤退前のバイデン大統領に情報を流出した。
米財務省も3被告や他のイラン革命防衛隊員複数人に制裁を科すと発表した。
3被告はイラン在住のため身柄は拘束されていない。
トランプ陣営は8月、イランによるハッキングがあったと発表したが、個人情報は窃取されなかったとしていた。
複数の報道機関は陣営の内部資料を提供されたが公開しなかったと明らかにしている。起訴状によると、バイデン陣営も6月27日の討論会の前にトランプ氏側の準備資料の提供を打診されたが、応じなかった。