フランス高速鉄道への破壊行為、極左関与か 内相が指摘
7月29日、ダダルマナン仏内相は29日、パリ五輪の開会式を控えた26日未明にフランスの高速鉄道を狙った破壊行為が発生した事件について、極左組織のメンバーが関与した疑いがあるとの見方を示した。写真は26日、鉄道の運行が乱れて影響を受けるオーストラリアからの旅行者。モンパルナス駅で撮影(2024年 ロイター/Maye-E Wong)
[パリ 29日 ロイター] - ダルマナン仏内相は29日、パリ五輪の開会式を控えた26日未明にフランスの高速鉄道を狙った破壊行為が発生した事件について、極左組織のメンバーが関与した疑いがあるとの見方を示した。
同相はテレビ局フランス2に「複数の人物の経歴を特定した」とし、破壊行為には極左組織の犯行とみられる特徴があると述べた。
パリ検察当局によると、これまでのところ逮捕者は出ていない。
29日には国内の一部地域で通信網が破壊され一部サービスに影響が出ているが、警察関係者は、高速鉄道に対する26日の破壊行為と関係があるかは現時点で判断できないと述べた。
治安当局は、極左や無政府主義グループへの懸念を強めている。欧州刑事警察機構(ユーロポール)による昨年のテロリズムに関する報告書は、これらのグループは放火や爆発物により重要インフラを攻撃する傾向にあると指摘した。