バイデン氏、議会指導部に迅速な行動要請 政府機関閉鎖回避へ
バイデン米大統領は27日、ホワイトハウスで議会指導部と会談した。2022年4月撮影(2024年 ロイター/Al Drago)
[ワシントン 27日 ロイター] - バイデン米大統領は27日、ホワイトハウスで議会指導部と会談した。差し迫る政府機関の一部閉鎖を回避し、ウクライナへの支援を確実にするため、歳出法案の可決に向け迅速に行動するよう要請した。
会合には共和党のジョンソン下院議長、民主党のシューマー上院院内総務、ハリス副大統領が出席。バイデン大統領は「やるべきことが多くある」と述べた上で、米経済に悪影響が及ぶ政府機関の一部閉鎖を回避するため、3月1日の期限までに解決策が得られると確信していると述べた。
さらに、対ウクライナ支援が日ごとに緊急性を増しているとし、行動しないことによる「結果は悲惨なものになる」という考えを示した。
ジョンソン下院議長とシューマー上院院内総務は1月、24会計年度予算について裁量的経費を1兆5900億ドルとすることで合意。しかし、議会通過には至っていない。
また、上院は今月13日、ウクライナ、イスラエル、台湾への支援を盛りこんだ953億4000万ドルの法案を70対29の賛成多数で可決した。ただ、ジョンソン下院議長は直ちに採決を実施する考えはないとし、下院通過には不透明感が漂っている。