台湾、選挙控え軍事的脅威を「誇張」 中国国防省が指摘
12月28日、 中国国防省は台湾が2週間後に迫った総統選挙を前に、中国の軍事的脅威を意図的に「誇張」していると非難した。写真は中国国防省のWu Qian報道官。北京で8月撮影(2023年 ロイター/Shubing Wang)
[北京 28日 ロイター] - 中国国防省は28日、台湾が2週間後に迫った総統選挙を前に、中国の軍事的脅威を意図的に「誇張」していると非難した。
台湾では1月13日に総統選挙と立法委員(国会議員)選挙が実施される。選挙が近づく中、台湾当局は、台湾周辺での中国軍の戦闘機や軍艦の活動や気球の飛来を指摘している。
中国国防省の報道官は定例会見で、緊張の原因は台湾にあると指摘。「(与党の)民進党当局は、いわゆる『大陸からの軍事的脅威』を意図的に誇張し、緊張をあおっている。選挙戦を有利に進めるためだ」と述べた。
台湾国防部(国防省)は26日、総統選を前に中国による大規模軍事活動の兆候は見られないが、今後も状況を注視すると述べていた。
中国国防省報道官は、人民解放軍は台湾軍の動きを十分認識しているとし「これまでと同様、国家主権と領土保全を断固守るために必要なあらゆる手段を取る」と述べた。