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北朝鮮の核計画、「核の覇権」追求する米への自衛行動=KCNA

北朝鮮国営の朝鮮中央通信(KCNA)は17日、自国の核計画は「核の覇権」を追求する米国に対抗し、核戦争を回避するための自衛行動だと伝えた。写真は2019年2月、ベトナムのハノイで撮影(2023年 ロイター/Kham)
Hyonhee Shin
[ソウル 17日 ロイター] - 北朝鮮国営の朝鮮中央通信(KCNA)は17日、自国の核計画は「核の覇権」を追求する米国に対抗し、核戦争を回避するための自衛行動だと伝えた。
KCNAによると、外務省軍縮平和研究所のキム・グワンミョン研究員は、米国の核計画によって地域の緊張が高まっており、戦略的不安定が世界の平和を破壊しているとして米国を非難した。
米議会の戦略態勢委員会がこのほど発表した報告書に言及。ロシアと中国との同時戦争に備え、核兵器の最新鋭化プログラムの強化を求める内容について、さらなる「極めて危険な」兆候であり、「覇権主義的な動き」だと指摘した。
「世界最大の核兵器国家であり、他国への先制核攻撃を国是とする世界初の核使用国である米国が、何者かからの『核の脅威』について語っている。これは詭弁だ」と主張。「最も攻撃的な核戦争犯罪勢力である米帝国主義と対立している」北朝鮮にとって自衛力強化が必要だとした。
また、KCNAの別の記事で、北大西洋条約機構(NATO)が16日に開始した例年の核演習「ステッドファスト・ヌーン」も非難した。