ニュース速報

ワールド

ノルドストリーム爆発、年内に捜査結果まとめる意向=スウェーデン検察

2023年09月21日(木)11時49分

 9月20日、スウェーデン検察当局は、ロイターに対し、天然ガスパイプライン「ノルドストリーム」で昨年確認された破壊について、捜査は慎重な段階にあり、年内に起訴するかどうか決定する意向を示した。写真はノルドストリーム2のロゴ。ロシアのレニングラード地方で2019年6月撮影(2023年 ロイター/Anton Vaganov)

[ストックホルム 20日 ロイター] - スウェーデン検察当局は20日、ロイターに対し、天然ガスパイプライン「ノルドストリーム」で昨年確認された破壊について、捜査は慎重な段階にあり、年内に起訴するかどうか決定する意向を示した。

ロシアからバルト海経由でドイツに天然ガスを運ぶ「ノルドストリーム1」と、新設された「2」で昨年9月、原因不明の爆発が起きた。

爆発は、スウェーデンとデンマークの排他的経済水域(EEZ)で発生。両国は、まだ責任の所存を明確にしていなが、意図的に爆破されたと主張している。

検察当局はロイターとのインタビューで、「近く捜査が終了することを望んでいるが、まだやることが多く、今後4週間に進展することは何もない」と説明。「結論を出すというのは、捜査を終了するか、誰かを起訴する決定を下すことを意味する」と述べ、年内に結論を出すことを目指すと明らかにした。

また、ドイツ当局と連携していると語ったが、機密保持のため詳細は明かさなかった。

ドイツは、捜査当局が1月にパイプライン爆破に使用された爆発物の輸送に使われた可能性がある船舶を調査したと説明した。独メディアは、ウクライナの小規模グループか親ウクライナの団体が船を使用した可能性があると報じていた。

ロイター
Copyright (C) 2023 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

ガザ停戦協議、進展なく終了 人質巡りハマスに柔軟性

ワールド

輸入医薬品に関税、「さほど遠くない」将来に トラン

ワールド

習主席がベトナム訪問、45件の協定に調印 供給網・

ビジネス

短期インフレ期待、23年10月以来の高水準に=NY
MAGAZINE
特集:トランプショック
特集:トランプショック
2025年4月22日号(4/15発売)

大規模関税発表の直後に90日間の猶予を宣言。世界経済を揺さぶるトランプの真意は?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    間食はなぜ「ナッツ一択」なのか?...がん・心疾患・抜け毛の予防にも役立つ可能性【最新研究】
  • 2
    中国はアメリカとの貿易戦争に勝てない...理由はトランプ関税ではなく、習近平の「失策」
  • 3
    動揺を見せない習近平...貿易戦争の準備ができているのは「米国でなく中国」である理由
  • 4
    「世界で最も嫌われている国」ランキングを発表...日…
  • 5
    あなたには「この印」ある? 特定の世代は「腕に同じ…
  • 6
    シャーロット王女と「親友」の絶妙な距離感が話題に.…
  • 7
    【心が疲れたとき】メンタルが一瞬で “最…
  • 8
    北朝鮮兵の親たち、息子の「ロシア送り」を阻止する…
  • 9
    米ステルス戦闘機とロシア軍用機2機が「超近接飛行」…
  • 10
    NASAが監視する直径150メートル超えの「潜在的に危険…
  • 1
    【心が疲れたとき】メンタルが一瞬で “最強” になる「超短い一言」
  • 2
    【話題の写真】高速列車で前席のカップルが「最悪の行為」に及ぶ...インド人男性の撮影した「衝撃写真」にネット震撼【画像】
  • 3
    北朝鮮兵の親たち、息子の「ロシア送り」を阻止するための戦い...膨れ上がった「腐敗」の実態
  • 4
    間食はなぜ「ナッツ一択」なのか?...がん・心疾患・抜…
  • 5
    クレオパトラの墓をついに発見? 発掘調査を率いた…
  • 6
    「ただ愛する男性と一緒にいたいだけ!」77歳になっ…
  • 7
    投資の神様ウォーレン・バフェットが世界株安に勝っ…
  • 8
    「吐きそうになった...」高速列車で前席のカップルが…
  • 9
    コメ不足なのに「減反」をやめようとしない理由...政治…
  • 10
    まもなく日本を襲う「身寄りのない高齢者」の爆発的…
  • 1
    中国戦闘機が「ほぼ垂直に墜落」する衝撃の瞬間...大爆発する機体の「背後」に映っていたのは?
  • 2
    「さようなら、テスラ...」オーナーが次々に「売り飛ばす」理由とは?
  • 3
    【話題の写真】高速列車で前席のカップルが「最悪の行為」に及ぶ...インド人男性の撮影した「衝撃写真」にネット震撼【画像】
  • 4
    「一夜にして死の川に」 ザンビアで、中国所有の鉱山…
  • 5
    「今まで食べた中で1番おいしいステーキ...」ドジャ…
  • 6
    市販薬が一部の「がんの転移」を防ぐ可能性【最新研…
  • 7
    健康寿命を伸ばすカギは「人体最大の器官」にあった.…
  • 8
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い…
  • 9
    テスラの没落が止まらない...株価は暴落、業績も行き…
  • 10
    【心が疲れたとき】メンタルが一瞬で “最…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中