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G7やEUなど、中国に領海監視求める 北朝鮮の制裁逃れ阻止

主要7カ国(G7)と欧州連合(EU)、オーストラリア、ニュージーランド、韓国が、北朝鮮による中国領海を隠れみのにした石油製品輸入などの制裁逃れを阻止するため、中国に協力を求める方針であることが21日、分かった。写真は2022年6月の総会会合で演説する韓国の趙顕・国連大使2022年6月、ニューヨークの国連本部で撮影(2023年 ロイター/Mike Segar)
[国連 21日 ロイター] - 主要7カ国(G7)と欧州連合(EU)、オーストラリア、ニュージーランド、韓国が、北朝鮮による中国領海を隠れみのにした石油製品輸入などの制裁逃れを阻止するため、中国に協力を求める方針であることが21日、分かった。ロイターが書簡を閲覧した。
G7などは中国の張軍・国連大使に書簡を送り、「複数の石油タンカーが三沙湾の中国領海を隠れみのとして利用し、制裁対象の石油製品の北朝鮮向け取引を促進している」と懸念を表明。制裁逃れが続いていることを示す衛星写真も提供する。
国連は北朝鮮の核・ミサイル開発を受けて06年以降、対北制裁決議を採択しており、17年には北朝鮮向けの石油製品や原油の輸出に上限を課した。
書簡は中国政府に対し、中国領海に停泊あるいは徘徊(はいかい)する制裁違反の船舶を特定し、阻止することに力を入れるよう促している。