中国、太平洋に海軍病院船派遣、「責任ある大国」のイメージ強化

　７月２日遅く、中国国防省は、海軍病院船「和平方舟（平和の箱舟）」を太平洋に派遣すると発表した。写真は２０１８年９月、ベネズエラのラ・グアイラ港で撮影（２０２３年　ロイター/Manaure Quintero）

［北京　３日　ロイター］ - 中国国防省は２日遅く、海軍病院船「和平方舟（平和の箱舟）」を太平洋に派遣すると発表した。キリバス、トンガ、バヌアツ、ソロモン諸島、東ティモールに寄港する。

９回目の人道的な「和諧（調和）ミッション」で、中国市民や地元住民に医療支援を行うとしている。太平洋地域では中国と米国・同盟国が影響力の拡大を競っている。

中国海軍報道官は「責任ある大国としてのイメージを打ち出す」と表明した。

平和の箱舟は２００８年に就役し、これまで４０カ国以上に寄港した。満載排水量１万４３００トンで、中国の通常の駆逐艦より大きく、白い船体に赤十字のマークが記載されている。